リビングを照らす太陽の光。妻の笑顔が今も忘れられない

私は会社の後継ぎであり、しかも父親はリフォーム屋の社長。「さぞいいところに住まれていたのでしょう」とよく言われるのですが、そんなことはありません。そう言うと親に失礼ですが、実際に私が生まれ育ったのは、昭和初期に建てられた昔ながらの家屋です。父は自分の家に興味がなく、窓は一枚ガラスで、日当たりも悪い。部屋数が少ないので、限られたスペースをみんなで分け合う。そんな暮らしを大学に進学する20歳まで続けていました。

その生家には、家業を継いだ後に再び住むようになったのですが、38歳のときに一念発起して新築住宅を建てました。自分たちの意見が隅々に反映されたオーダーメイドの空間は、自分たちの体にしっくりと馴染みました。何よりも嬉しかったのは、妻の笑顔が増えたことです。太陽の光が煌々と差し込むリビングで楽しそうに笑う妻を見たとき、家を建てて良かったと本当に思いました。そこで感じたのが、家には人生を変える魔法があるということ。この感動を多くの方たちに味わってもらうために、家づくりに誇りを持ちながら一生懸命働こうと改めて心に誓いました。

 

震災から学んだ教訓。法律を守っても、家族は守れない

原体験はもうひとつあります。私は京都の大学に進学したのですが、ちょうどそのタイミングで阪神・淡路大震災が起こりました。ボランティアで現地に行った際、建物が瓦礫の山となり、街が跡形もなくなってしまった光景を今でも覚えています。現実のものとは思えない光景を見ながら、ある疑問が浮かびました。これらの建物は建築基準法を守っているはずなのに、なぜ容易く壊れてしまうのだろう。その体験がきっかけとなり、いつしか私の中に「強い家を作りたい」という意識が芽生えるようになりました。

家とは本来、快適な暮らしを送るという目的の前に、命を守るためにあるべきものです。そこに住まう方たちの命を守る “本当に強い家”を提供するために立ち上げたのがカスケの家。万が一の事態に備えて、トップクラスの耐震等級3を全ての住宅に標準採用しています。岡山でも巨大地震がいつ起きるか分かりません。法律の最低基準をボーダーラインにするのではなく、建築時にできる限りの対策を取っておくべきだというのが私の考えです。

 

デザインを輝かせるためには、最高のキャンバスが不可欠

家を建てる上で重要視すべきポイントは耐震だけではありません。リフォームの依頼を通して様々な家の内部を見てきましたが、壁内が結露していたり、柱や梁が白蟻に食べられていたりと、ひどい有様を幾たびも目にしてきました。見た目はデザイン性が高く、太陽光やエネファームなどの設備も据え付けられているのですが、意識するポイントが目に見える部分に偏る余り、高温多湿という日本の気候に耐えられる断熱と気密が充分になされていないのです。構造がもろければ、災害時の耐性が低くなるのは言うまでもありません。

強い家づくりを実現させるためには、目に見えない躯体部分にも配慮する必要があります。カスケの家では、国で定められている断熱性能指標よりも厳しい「HEAT20」の基準を採用。気密に関しては、一般的には壁の隙間相当面積が2.0cm²/㎡あれば高気密住宅に認定される中、0.6〜0.5cm²/㎡にラインを設けています。

デザイン性に重きを置いた結果、家そのものの性能が落ちてしまい、住み心地に悪影響を与えてしまっては本末転倒です。壁の中がボロボロになるかどうかは歳月が経ってみないと分からない、家が崩れるかどうかは地震が起きてからでないと分からない。そんなギャンブルはすべきではありません。

見えるところにこだわりたい気持ちは分かります。私たちもデザイン性を大切にしており、一級建築士のメンバーが描く美しい意匠は、アトリエ系と言われる事務所にも負けないでしょう。ただ、家づくりにおいて根底に据えるべきは、あくまでも基本性能です。堅固な基本性能という最高のキャンバスがあるからこそ、デザインはより輝きを増すのです。

 

 

知見とノウハウがあるから、未来を想定した提案ができる

カスケホームグループが手掛けているリフォームの施工実績は、年間2800件以上。長年蓄積してきた家づくりの知見とノウハウは、カスケの家にプラスをもたらしています。数々の案件を担当する中で、「なぜ壁内に気を配らなかったのか」「なぜこんな間取りにしてしまったのか」と後悔する人たちをたくさん見てきました。

そしてそれは、いくつかのパターンに分類されます。私たちはいくつものパターンを把握しており、新築を希望されるお客様と打ち合わせを進める中で、「これだと十年後にこういう問題が発生するのではないか」というイメージが見えてくることは珍しくありません。未来を想定した上で提案ができるのは、カスケの家ならではの強みだと言えるでしょう。

技術に関して言うと、特許を取得しているようなオリジナルの技術は保持していません。ただ、同じ食材や調理法でも料理人によって味が変わるように、同じ建材や技術でも職人によって建物の仕上がりは変わるもの。私たちは技術的な育成はもちろん、家づくりに対する思いや考え方を一人ひとりの職人と共有し、チーム全体でベストな施工を行っています。ちょっとした工程であっても、流れ作業としてこなすのではなく、お客様の幸せを思いながら手を動かす。そんな積み重ねが、完成時に大きな差となるのです。

 

岡山の家守として普遍的で質のよい「住み継がれる家」をご提供します

カスケホームは「住み継ぐ家、まちづくり。」をスローガンに、社員一同、心を一つに取り組んでいます。これらの活動はSDGsに賛同した取り組みでもあります。家は適切にメンテナンスをすれば、70年以上は安心して暮らせますから、親から子、子から孫へ、住み継がれる住宅文化を、岡山の皆さまにお伝えしていきたいとも考えております。

このように思う背景には、明治時代から続く岡山に根差した私たちの商いがあります。家づくりはお客様との何十年にもわたる長いお付き合いです。ご縁があったお客様とは、一緒に年を重ねるような気持ちで、心の通ったお付き合いを大切にさせていただいております。
一度建てた家は、そこで何十年も家族が住み続ける「暮らしの器」のようなもの。大きすぎず・小さすぎず、どのような暮らしにもフィットできる「普遍的で質の良いもの」を、自信を持ってご提供しています。

また、生活を送るなかで、リフォームや不動産に関わるご相談もおありではないでしょうか。私たちは新築・不動産・リフォームのワンストップサービスをご提供することで、お客様の家の生涯を見守ります。

 

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