住宅の印象を決める外壁材。
明るい色味のサイディングにしたいけど汚れや色あせが気になる・・・とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、明るい色味のサイディングにしてもキレイが長続きする「光セラ」についてご紹介。
機能性の高さやメンテナンスフリーであること、高級感のある見た目からも人気の「光セラ」についてメリット・デメリットを見ていきます。
contents
光セラとは?
光セラとは、ケイミュー株式会社から販売されている光触媒の壁光セラという外壁材です。
太陽(紫外線)で汚れを分解して、雨の力を使って汚れを落としセルフクリーニングを繰り返すことで365日美しい状態を維持します。
光セラは後悔する?
外壁に苔が生えた
カビ・苔・藻に強い外壁材であっても、建物の環境条件によっては繁殖する場合があります。
汚れが気になった部分は、布や柔らかいスポンジで水洗い程度で良いようです。
光セラは塗装できない?
光セラは塗装を汚れと判断して分解してしまうため、普通の塗料で塗装をすることができません。
難付着サイディング用にシーラー(外壁材と塗料の密着をよくする下塗り材)を使えば塗装が可能です。
ただ、光セラとしての機能はなくなってしまうので、あまりおすすめはしていません。
日の当たらない北面は汚れやすい
こちらは光触媒の特性上仕方がありませんが、光セラは紫外線の力を利用して汚れを分解するため、日の当たりづらい北面は、どうしても汚れが付きやすくなってしまいます。
光セラに関する口コミ
新築1年でお風呂場の換気扇付近が黒く汚れた
“新築を建ててから1年が経ったころに外壁を点検していたらお風呂の換気扇付近が黒く汚れていました。
お風呂場は北側にありほぼ太陽の日は当たりません。”(Yahoo!JAPAN不動産から引用)
光触媒機能があっても、お風呂の換気扇付近や日の当たりづらい北側の壁は、どうしても汚れが付きやすくなってしまうようです。
外壁材は光セラを選びたいが親水コートと迷っている
“外構・造成などでの予算アップを強いられ、資金繰りが苦しくなってきました。削れる部分として、外壁の光セラを親水セラに落とすか。という案が出たのですが…私としては白をベースとしているので光セラで何としてもいきたい。工務店側は親水セラでも十分だと思うから、予算を削るならそこがいいのではないか?主人は工務店の話を聞いて親水セラでもいいかな。と言っている状況です。”(Yahoo!JAPAN不動産から引用)
光セラか親水コートか、予算の関係でどちらにするか迷われている方もいるようです。
緑の苔はこすれば取れる?
“新築の外壁について ケイミューの光セラを検討しています。真っ白のマックスホワイトが良いのですが、汚れ(特に北側)が心配です。緑の苔などは、擦れば取れるものですか?”(Yahoo!JAPAN不動産から引用)
光セラを選びたいけど、北側の汚れやメンテナンス方法を気にされている方もいるようです。
光セラを採用して後悔した事例5選
光セラで後悔した事例①「価格が高い」
光セラの外壁は、通常のサイディング外壁に比べ、価格が高いです。
ただ、40年間メンテナンスフリーのため、将来的なメンテナンス費用を考えると光セラの方が安い場合が多いです。
初期費用だけでなく、メンテナンス費用も含めて検討することをおすすめします。
光セラで後悔した事例②「汚れる箇所もある」
こちらは光触媒の特性上仕方がありませんが、光セラは紫外線の力を利用して汚れを分解するため、日の当たりづらい北側の壁は、どうしても汚れが付きやすくなってしまいます。また、お風呂場の換気扇や雨よけ部分など、汚れやすい箇所もあります。
鳥のフンや砂ぼこり、藻、カビなどの汚れを落とす場合は、布や柔らかいスポンジで水洗い程度でいいようです。
光セラで後悔した事例③「軒や庇がないと効果が低い」
光セラは紫外線と雨でセルフクリーニングをしてくれる外壁ですが、庇がないと効果が低くなってしまいます。
絶えず風雨や紫外線にさらされると、どうしても汚れが出てきてしまいます。
光セラの効果を高めるには、軒や庇の設置をおすすめします。
光セラで後悔した事例④「暗い色の外壁だと必要ない」
外壁を黒やネイビー、ブラウンなど暗い色にしたい場合、一般的に汚れは目立ちにくくなります。
白系の外壁にする場合の方が、汚れが目立ちやすいので光セラを選ぶメリットが大きいです。
光セラで後悔した事例⑤「塗装ができなかった」
光セラは塗装を汚れと判断して分解してしまうため、普通の塗料で塗装をすることができません。
難付着サイディング用にシーラー(外壁材と塗料の密着をよくする下塗り材)を使えば塗装ができるそうですが、価格は高くなるようです。
普通の塗料で塗装してしまうと、セルフクリーニング効果がなくなってしまうため、貼り替えがおすすめされています。
ただ、光セラの耐久年数は40年と言われていますが、それ以上効果が長持ちしている家もあるそうです。
光セラのメリット7選
光セラはメンテナンスフリーで使用できる外壁として、ケイミューの外壁シリーズの中でも人気が高いです。
汚れが付きにくい
光セラの外壁は、紫外線で汚れを分解し、汚れの付着を防ぎます。
さらに、汚れや黒ずみの原因となる油汚れなども分解して付着力を弱めます。
黒カビの発生を抑制する効果も!
汚れを自然の力で洗う。セルフクリーニング機能
光セラは、汚れが付きにくいだけでなく、自然の力でキレイにすることも特徴です。
外壁の大敵である紫外線や雨風を味方につける、という発想で太陽の力で外壁に付着した汚れを分解し、雨水でパワフルに洗い流します。
高級感がある
光セラの外壁は、サイディングに厚みがあるため高級感があります。
何層ものコートが外壁の基材を際立たせてくれます。
メンテナンスフリーのセラミックコート
光セラはサイディングにも関わらず40年間メンテナンスフリー。
無機塗料であるセラミックコートは、長年にわたり着色層を保護します。
通常のサイディングの塗り替え目安は基本10年と言われているため、
40年間メンテナンスフリーの光セラはメンテナンスコストを大きく減らすことができます。
ウイルスや菌にも効果あり
光セラの外壁は、紫外線が当たることで光触媒から発生する活性種により、表面に付着したウイルスや菌を分解します。
環境にも優しい
光セラの外壁は、大気中に含まれる排気ガス等の有害物質も無害化します。車の排気ガスに含まれる窒素酸化物などの有害汚染物質を無害なイオンに酸化させ、雨と一緒に洗い流します。
色あせや日焼けが少ない
人間の肌と同じく、外壁材も紫外線が大敵。
光セラは紫外線に強く、セラミックコート(無機塗装)によるコーティングを行っているため、色あせや日焼けが少ないです。
ケイミュー光セラ18の人気色は?
ネオロック・光セラ18 ARTIER(18mm厚)
ラスタータイル
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ファーブストーン
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フロートバー
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ドロワタイル18
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アーバンシダー18
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セフィロウッド18
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参照元:ケイミュー|外壁材柄一覧
ネオロック・光セラ18(18mm厚)
マレストーン18日照によって変化する、横基調の石積み柄。外観に安心感を与えます。 |
シックボーダー182種類の横長タイルを配列したデザイン。上質な陰影のある仕上がりです。 |
バレルウッド18木材のノコ引き跡を表現。木の表情がある自然なデザイン。 |
インペリアル細割と中割横長ピースの組み合わせによる表面の段差で陰影を生み出した、高級感のあるデザイン。 |
キャストストライプ18鋳物をイメージした細かなストライプデザインが、個性あふれる外観を演出します。 |
モダンスリット18細かいスリットの造形と細かな陰影の変化で、外観にモダンな印象を与えます。 |
参照元:ケイミュー|外壁材柄一覧
同系色で美しく見せるコーディネートポイント
たくさんある色の中から選ぶのは難しそうに感じますが、ベースの色味とアクセントの色味を同系色で組み合わせることで、まとまりのあるコーディネートが完成します。明度や彩度が違う色の組み合わせでも、同系色なら統一感のある外壁デザインに仕上がります。
同系色を使って統一感や安心感を表現
ファッションやインテリア同様にワントーンコーデは調和しやすく、失敗が少なくなるポイントです。
ベージュ系 |
ブラウン系 |
グレー系 |
ブラック系 |
柄を組み合わせて外観に表情を
外壁に表情をあたえてくれる柄。選ぶ素材感で家の印象ががらっと変わります。柄を組み合わせることで、色の組み合わせでは表現できない、自分らしいオリジナルのデザインを生み出すことができます。ベースとアクセント差が大きいほど組み合わせやすくなります。
ベース外壁
家全体の雰囲気を左右するベースの外壁は、広い面となるため、明るく淡い色や凹凸の少ないものがおすすめ。
(プレーン、ストライプ柄など)
プレーン
ネオロック・光セラ18(18mm厚) フィオット18 |
エクセレージ・光セラ15(15mm厚) シマンフラット |
ストライプ
エクセレージ・光セラ15(15mm厚) スマッシュライン15 |
ネオロック・光セラ18(18mm厚) ハーモレイド |
アクセント外壁
個性をプラスするアクセントには、表情のある質感や色を選ぶのがおすすめ。
(木目柄、ストーン柄、タイル、レンガ柄など)
木目調
ネオロック・光セラ18 ARTIER(18mm厚) ラジウッド
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エクセレージ・光セラ15 ARTIER(15mm厚) クレールウッド15
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ストーン調
ネオロック・光セラ18 ARTIER オーバルストーン
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エクセレージ・光セラ15(15mm厚) ステイブルタイル |
レンガ調
ネオロック・光セラ18 ARTIER(18mm厚) ナチュラルレンガ18 |
ネオロック・光セラ18(18mm厚) ナチュラルレンガ18 |
参照元:ケイミュー|外壁材柄一覧
ケイミュー 光セラ18の人気色の組み合わせ
「淡+淡」の上品で優しいイメージ |
「淡+濃」の洗練された都会的なイメージ |
「渋+渋」の重厚感のある邸宅のイメージ |
「鮮+鮮」の華やかで軽快なイメージ |
メンテナンス費用も考慮して外壁を選ぼう!
新築時は目の前の工事費用で建材を選んでしまいがちですが、これから暮らしていく中でメンテナンス費用がかかってきます。
例えば安い外壁材を採用した場合5年くらいでメンテナンスが必要になり結果的に外壁のコストが多くかかってしまう場合もあります。
なのでそれぞれのメリット、デメリットだけでなく、メンテナンスの生涯コストについても考慮して建材選びをする必要があります。
ガルバリウム鋼板VS光セラ
光セラのサイディングを施工して40年経過した場合は、5~15年で約11万円、15~25年で約11万円、さらに30~40年で約50万円のメンテナンス費用が掛かるので、総額約72万円に抑えることができます。一方、初期費用が比較的安価な一般的な窯業系サイディングを施工した場合は、5~15年で約105万円、15~25年で約105万円、さらに30~40年で再塗装もしくは張り替え工事をすることになり約138~402万円のメンテナンス費用が掛かるので、総額約348~612万円もかかってしまいます。
単純にメンテナンス費用のみを考えると、40年経過後は光セラのサイディングは一般的な窯業系サイディングと比較すると約240~540万円ほどお得!
光セラのほうが初期費用が50万円ほど高いですが、それを合わせても約190~490万円得します。
※住宅の大きさ(外壁面積)により金額は異なります
ガルバリウム鋼板の材料費は1㎡あたり約5,000円で、新築して40年ほどのメンテナンス費用は、200万円前後。単純に光セラのサイディングとガルバリウム鋼板のメンテナンス費用を比較すると光セラのサイディングの方が安いことが分かります。
ですが、新築して40年の間に光セラなどのサイディングの商品は廃盤になっていることが多いので、サイディングに傷が入ってしまったり壊れてしまった場合、同じサイディングがその時にあるとは限りません。
一方、ガルバリウム鋼板は、鉄板を折り曲げたシンプルな建材で、昔から今までずっと使われており商品も安定的に存在しています。5~10年でも30~40年経ってもガルバリウム鋼板自体がなくなっている可能性はかなり低いので、何かあった時も交換・補修することができます。
メンテナンス費用を重視する方は光セラ、メンテナンスの容易さを重視する方はガルバリウム鋼板を選ぶことをおすすめします!
光セラに向いている人
光セラは一般的な塗装に比べて、ライフサイクルコストが断然お得。
新築時に多少費用がかかっても、他の外壁材に比べて再塗装が必要性が少ないので、メンテナンスコストを抑えたい人におすすめです。
またバリエーションも多いため、デザイン性を重視する人にもおすすめです。
ガルバリウム鋼板に向いている人
ガルバリウム鋼板は金属でありながら、軽量で耐久性が高い素材。建物全体を軽量化し、耐震性を上げたいという方に向いています。耐用年数も20~25年と長く、錆のメンテナンスを行っていればさらに長く使用できる可能性があり、コストパフォーマンスもよい外壁材です。
カスケの家ではガルバリウム鋼板を標準仕様としています。
まとめ
この記事では、光セラのメリットやデメリットについて、詳しくご紹介しました。
光セラは、機能性、メンテナンスコストも考慮するととてもおすすめの外壁材です。見た目もおしゃれ!
特に白系の外壁を検討されていて「汚れが目立ちやすいかな・・・」と迷っている方は、ぜひ光セラを検討されてみてください。
カスケの家では、ガルバリウム鋼板を標準としていますが、オプションで光セラのセレクトも可能。
お好みで選んでいただけますので、ご相談ください。
カスケの家「Eavesモデルハウス」
カスケの家では、毎月モデルハウス見学会を開催隆!
外壁材についてのご相談もお気軽にお問い合わせください。