皆様、いつもお読みいただきありがとうございます。
毎回お伝えしていますが、家の値段が本当に高くなりました。この4月にも設備メーカーの値上がりが予定されています。木材の高騰は止まりましたが、またいつ再燃するかわかりません。加えて、住宅ローン金利も上昇傾向にあります。固定金利は既に1.7%に上がってきており、今後の景気の動向次第では、変動金利も上昇することを想定しておくべきです。
少し前までは変動金利一択でしたのですが、今後は、固定金利と変動金利の両方で、生涯支払い額を計算して慎重に検討する必要があります。ただ、金利部分は最初の10年間にその多くを支払うことになるので、やはり変動金利の方がお得だと私は考えていますが、こればかりは神のみぞ知るということで、断言はできません。心配するのが嫌という方は、固定金利の方がいいと思いますね。
そして、最近の電気代の高騰も家を建てる上で心配ごとの一つになってきました。これについては、「先行投資」という考え方が大切になります。断熱、気密性能を高めるには、一般的な性能の家よりも少し施工費が上がります。しかし、その先行投資によって、エアコンに使われる電気代が確実に下がります。今後も電気代が上がっていくのであれば、なおさら先行投資の回収期間が短くなります。
下の表は、昨年家を建てさせていただいたお客様に記録していただいた、朝6時の室温です。前日23時に26℃程度のエアコンを消して、約7時間後に、概ね18℃を保っています。しかも、29坪の平屋ですが、8畳用エアコン一台で冬でも健康的な室温を保てているそうです。加えて、冬は太陽光を取り入れて、夏は遮るパッシブ設計になっているので、太陽光の恩恵もしっかり受けています。さらに、さらに、無償リースで太陽光発電も搭載していますので、10年後からは昼間の自家消費が可能になります。
このように、最初の建築費は少し高くなるかもしれませんが、10年以上の、光熱費や健康を考えれば、高性能化や太陽光発電は、必ず元がとれる先行投資になります。家の価格が高くなってしまった今だからこそ、30年以上の長期的な生活を考えて、家づくりをされることをおすすめします。
カッコいいだけの家は、必ず飽きますので、実利をランニングコストや健康コストの実利を取りましょう。
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