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新築事務の大角です。
お家をよりおしゃれに見せる工夫の一つとして、ニッチを活用する方が増えてきています。
上手に使えばインテリアが1ランクも2ランクもレベルアップするニッチですが、一度作るとなかなか変更がきかないので、失敗は避けたいですよね。
今回はそんなニッチについてご紹介していきます。
ニッチとは
一度は見たことがあるはず…ニッチって何?
ニッチとは、壁にくぼみを作ってスペースを作った空間のことを指します。
ニッチには飾り棚としてや収納としての役割を持っており、配置する場所によって、空間が華やかになったり、生活がしやすくなります。
ニッチのメリット
ニッチの代表的なメリットをご紹介
①出っ張りが少なく室内がスッキリする
ニッチを取り入れることによって、室内を広く見せられることもメリットの1つです。仮に、ニッチではなく収納家具やテーブルを使って物を収納したり飾ったりすると、どうしてもそうした家具が動線の邪魔になったり、視線の抜けを遮ってしまいやすくなります。それに対して、ニッチであれば、壁の中でデコレーションや収納が可能になるので、間取りや視覚的な部分で効果的にインテリアを広くスッキリ感じさせてくれます。
②インテリアをおしゃれに演出できる
ニッチの一番の魅力はやはりインテリアをおしゃれに演出してくれるデザイン性でしょう。壁に窪みがつくられることで、平坦な壁に立体感が生まれることが要因となりますが、それ自体だけでなく、ニッチの中に観葉植物を飾ったり、照明を仕込んだりと、その凹みを利用して様々な方法でインテリアをおしゃれに飾れることもニッチのデザイン性の高さにつながることになります。
③スイッチやコンセントをまとめられる
オール電化住宅をはじめとして、現代の住宅には様々な設備や家電製品などが取り入れられるため、自然とスイッチやコンセントが多く必要となります。そんな時にきれいにまとめてくれるのがニッチです。壁の凹みにスイッチやコンセントをまとめることで、多くのスイッチが室内にあっても自然に見せてくれますし、凹み部分にスマートフォンなどを置きやすく、充電する際にも便利なスペースとなってくれます。
④お家のオリジナル性が高くなる
例えば、ニッチ部分の壁の仕上げにアクセントになるような壁紙やタイルなど貼れば、ニッチ自体が飾りの役割を持つので、たくさんのものを置かなくても、お部屋のアクセントになります。
また、ニッチに照明を取り付けたり、趣味のものや好きなインテリアを飾ることで他には存在しない我が家だけのオリジナルの空間になります。
ニッチのデメリット
①設置場所や大きさが限られる
壁に凹みをつくることから、薄い壁や外壁にあたる部分には設けることができないことがほとんどです。また、壁の中に柱や筋交いなどがあれば、そうした部分に設置することも難しいですし、壁の厚み以下の奥行きなど大きさの面でも制限されてきます。
その点、収納家具などを用いた場合、設置場所や大きさの自由度は遥かに高くなります。
②配置によっては不便にもなりえる
理想の場所に設置できないのに無理に設置したり、スイッチをなんでも集めたりすると、返って不便になってしまうケースもあります。
リモコンニッチは、生活導線の中心部のアクセスしやすい場所に設置するのが一般的です。そこまで行くのを億劫に感じるような場所にリモコンニッチを設置してしまうと不便ですね。
また、全てのスイッチを集めればいいという訳ではなく、使い勝手を優先し、それぞれの機器とスイッチの位置を確認することも大切です。
③飾る内容によっては地震対策が必要なものも
飾りたいものにもよりますが、花瓶や陶器などの小物をディスプレイした場合、地震などで小物が転倒し、床に落ちて割れてしまうなんていうことも可能性として出てきます。
ディスプレイした時に滑り止めなどのシートを貼って、ある程度の揺れでも小物類が転がったり落ちたりしないよう対策することが大切です。
④置くものによっては掃除の手間が増える
ニッチは掃除がしにくい点がデメリット。
壁の凹み部分はほこりなどが溜まりやすく、こまめに掃除をしないとおしゃれな雰囲気を保てなくなってしまいます。 メンテナンスに手間をかけたくない方は、注意が必要です。
ニッチで後悔しないために注意する点
①何を置くか空間とのバランスはどうかを考え、明確にしておく。
「ここにニッチがあったら何となくよさそう」という感覚で作ることはおすすめできません。
ニッチ自体はそれほどゆとりのあるスペースではないので、置きたいものが置けなかったり、空間とオブジェとのバランスがおかしな感じになってしまったり。あれもこれもと物を置くのも、ごちゃごちゃしてあまり見栄えのよいものではありません。
何を置くか、そしてバランスはどうかというところを考えておくのが大切です。
②家族で使い方、置くものを話し合っておく。
奥様はニッチに小物をいろいろ置きたいけれど、ご主人が「えーそんなの置くの」というように、ご夫婦で意見が食い違うケースがあることも。
逆にたくさんフィギュアを飾りたいご主人に対して、奥様が「掃除が大変なんだけど」と難色を示すケース…。
お気に入りを飾って気分をアゲるためのニッチですから、気持ちよく使えるようにご家族で話し合って納得した上で設置するのがベストです。
③掃除の手間を考えてみる。
細かい物をたくさん置くとけっこう掃除が大変です。掃除が面倒と思ってしまうと、だんだんニッチを使わなくなってしまうことにも。
こまめにハンディワイパーで埃を払う、あるいは週に1回は物を取り出して掃除をするというようにニッチをきれいに保つ方法まで考えておかないと、後悔してしまうかもしれません。
④家具配置や家事動線を考慮する。
家具を置いてみたらニッチがソファの背で半分隠れてしまった、なんて事にならないように、使う予定の家具はサイズをきちんと測っておいて、配置をイメージした上でニッチの位置を決めましょう。
また、ニッチは物を置くだけでなく、インターフォンや照明等のスイッチ類、給湯器の操作パネルなどを納めて蓋をすることで壁面をすっきり見せるのにも役立ちます。
だからといってスイッチ類や操作パネルをすべてを一カ所に集めてしまうと、「照明スイッチは出入り口に近くて使いやすいけれど、給湯器がキッチンから遠くて使いにくい」などということになりかねません。
家事動線との兼ね合いも考慮して、ニッチの計画を立ててみてくださいね。
まとめ
ニッチとは、壁にへこんだスペースを作って収納スペースにしたり、飾り棚にしたりするもの。
壁面のワンポイントとして上手に活用すれば、細かいものをすっきり収納したり、単調なスペースを華やかに飾ったりすることができます。
アクセントクロスやタイル、間接照明などで照らしても素敵です。
ニッチは基本的には家の構造や耐震性に影響がない壁、空間分の厚さがある部分にしか作ることはできません。
どうしても作りたい箇所はその分壁を厚くすることで制作可能な場合もあるので、担当者に確認をしてみて下さい!
家のどこに作ることができるのか、どこに作ればアクセントとして効果的なのかを考えて検討してみてくださいね。