設計担当の山田です。
笠岡市H様邸では防蟻工事はホウ酸を使用しました。
床下エアコンの採用のため基礎断熱にしています。
コンクリートは熱を吸収するため土間全面と立ち上がり部分へXPS50mmを施工。
基礎断熱は床下空間も部屋内の扱いになるため防蟻殺虫剤が揮発したものが人体に影響を与える可能性があります。
そこで揮発せず木材を保護するホウ酸を使用します。
ホウ酸は水に溶ける弱点はありますが、乾燥状態であれば長期にわたって効果があります。
ホウ酸を食べた昆虫類は食害を起こし餓死します。
ホウ酸“塩”ですので朽ちずにずっと残ります。今注目されている木材保護剤です。
また、今回使用したメーカーのホウ酸は唯一、日本しろあり協会と日本木材保存協会の認定を受けています。
注意点は土壌処理だけは白蟻殺虫剤を使用しなければならないので
工法を工夫し殺虫剤が屋内空気に触れないように施工しました。
ほとんどのホウ酸メーカーは日本しろあり協会の認定を受けていません。
先程ご説明したようにホウ酸は食害を与えます。
そして白蟻の進行を緩やかにしますが、ホウ酸は『即死』させることができないので殺虫剤は必要となります。
これはホウ酸でコーティングできたとしても、白蟻が集団でかかればいずれは『構造材を食われる』とも言えます。
ホウ酸の濃度で優劣が決まるとも言われていますが、先程の記述の内容は本当の話ですので濃度の差があっても多少の時間稼ぎにしかならないということになります。
きちんとメンテナンス、維持管理ができる工法で人体に影響がない工夫で殺虫剤を施工し、
屋内空気に触れる部分は自然素材であるホウ酸を使用すべきと思います。
重要なのは白蟻が侵入すると思われる部分は殺虫剤処理は必須ということです。
ホウ酸だけでは防げると思うのは危険です。
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