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平屋 中庭 岡山 で叶える理想の住まい┃間取りプランと事例解説

公開日:2025/10/28(火) 更新日:2025/10/27(月) 家づくりのこと

この記事は7分で読めます

このコラムは、岡山で「平屋に中庭を取り入れた家づくり」を考えている方に向けた内容です。

高気密・高断熱の家に与える影響やお庭を中庭という形で取り入れると、どんな効果があるかなど、考えてみました。

 

コラムのポイント
・岡山の気候に合った、平屋と中庭の相性の良さが分かります。

・中庭のある家のメリット・デメリットを具体的に理解できます。

・理想の間取りや設計のポイントをつかんで、自分に合った家づくりのヒントが得られます。

contents

1. 岡山で叶える平屋と中庭の理想の住まい

2. 平屋に中庭を取り入れるメリット

 2-1 開放感と自然光の確保

 2-2 プライバシーの確保

 2-3 美しい景観の演出

3. 平屋に中庭を取り入れるデメリット

 3-1 施工費用の増加

 3-2 メンテナンスの手間

 3⁻3 断熱性と気密性の確保

4. 岡山での平屋×中庭の間取りプラン

 4-1 敷地条件に応じたプラン提案

 4-2 ライフスタイルを考慮したレイアウト

 4-3 中庭のデザインと用途

5. 平屋×中庭の成功事例紹介

 5-1 実例1: コの字型平屋・動線に中庭

    5-2 実例2: L字型中庭・お風呂から中庭を望める贅沢

 6. 平屋で中庭のある家づくりのポイント

  6-1  予算内に収めるための工夫

  6-2  メンテナンス

  6-3  動線を考慮した設計

  6-4  断熱性の高い素材選び

7.  平屋 中庭 家づくりを岡山で相談

 7-1  カスケの家の強み

 7-2  相談の流れとポイント

 7-3  モデルハウス見学のご案内

 8.  まとめ

 

 

岡山で叶える平屋と中庭の理想の住まい

中庭を“平屋”に限定して考える理由は、地面と室内の床の近さにあります。
2階建てに中庭をつくる場合と違い、平屋では屋外と屋内がよりフラットにつながり、

まるで屋根のない「もう一つの部屋」のような感覚で使うことができます。

設計の際に「中庭が欲しい」と言われることがありますが、大切なのは“どんな暮らし方をしたいか”という点です。

そのイメージによって、平屋が向いているのか、そうではないのかが変わってきます。

岡山では50坪前後の開発団地が多く、平屋+中庭の計画が難しい土地もあります。

一方で、郊外には100坪ほどのゆとりある敷地も見られ、そうした環境こそ平屋と中庭のある住まいに適しています。

平屋に中庭を取り入れるメリット

平屋に中庭を取り入れることには、さまざまなメリットがあります。
まず、お庭ってやっぱり良いですよね。家づくりの仕事をしていても、やはり庭がないと家の魅力は半減すると思います。

人は植物と共生して生きています。四季の変化を肌で感じられるのも、庭があるからこそです。

デザインの観点で言えば、私たちカスケの家が好むガルバリウム鋼板のような無機質な素材に、植物の生命力が加わると、空間が一気に生き生きとしてきます。

デザインとは、やはり「バランス」だと思います。

無機物の中に有機的な緑があるだけで、家の印象はまるで変わります。

中庭を設けることで、その“調和の美しさ”を自然に取り入れることができるのです。

また「中庭があると明るくなる」とよく言われますが、私は“何と比べて?”と思うことがあります。

どうしても影は出来るので、嘘ではないけど、適当に雰囲気で言ってる気がします。日影図を書いたことがある方なら言いにくいです。

単に明るさを求めるだけなら、吹き抜けや窓の取り方でも実現できます。

自然光のまぶしくない柔らかな明かりを得られます。煌々としたまばゆい光は、期待しません。
中庭の本当の魅力は、室内にいながら外の空気を感じられること。まるで屋内と屋外の境界が消えるような、一体感を味わえる点にあると思います。

開放感と自然光の確保

中庭がつくり出す“開放感”には、独特の心地よさがあります。
ロの字、Lの字、コの字など形はさまざまですが、庭を挟んで「窓越しに家の向こう側の室内が見える」という奥行きが生まれるのが特徴です。この視線の抜けが、安心感がありながら広がりを感じさせてくれる感じが良いですよね。

自然光も十分に確保できます。ただし、直射光は方位や季節によっては得にくくなることもあります。そこで大切なのは、“光をどう取り入れたいか”を設計段階で明確にすること。やわらかな反射光で明るさを得たいのか、朝日や夕日を取り込みたいのかによって、中庭の形や窓の位置は変わります。

プライバシーの確保

中庭の魅力の一つは、外にいながら安心できる“おこもり感”です。
壁に囲まれることで、自然と落ち着ける空間になります。

どこか一方だけ開いている中庭も多いですが、囲まれている面が多いほど、より安心感が増します。

外とはいえ、人目を気にせず過ごせるのが中庭の良さです。
たとえば、朝起きてパジャマのままコーヒーを飲む。
歯磨きをしたり、お風呂上がりにビールを一杯やったり。
そんな“屋外のリビング”のような時間が楽しめます。もちろん、バーベキューや家庭菜園などもぴったり。

人の視線から守られた空間だからこそ、素の自分でいられる――
それが中庭のいちばんの贅沢だと思います。

美しい景観の演出

木や花って、本当に美しいですよね。
自然の持つ美しさは、どんな人工物でもなかなか再現できません。

とはいえ、私たちはその自然を“人工的に自然らしく”植えていくわけで、それがまた難しくも楽しいところです。

岡山は比較的自然が多く、植物との相性も良い土地です。
でも、地球全体では年々緑が減っています。だからこそ、家づくりの中で小さくても「緑を増やす」ことには意味があると思います。

以前の私は、「シンボルツリーを一本植えれば十分」と思っていました。
けれど今は、それだけでは、物足りないと感じます。

木々が寄り添い、季節ごとに変化する景色があってこそ、家の中から見る庭が“生きている”と感じられるんです。

平屋に中庭を取り入れるデメリット

平屋に中庭を取り入れるメリットは多くありますが、当然ながらデメリットも存在します。
そもそも中庭というのは、建築の中でも賛否が分かれる要素です。

私は、デメリットを理解したうえで、それを上回る価値がある場合にだけ中庭を提案したいと考えています。

建築に「これをやれば完璧」という答えはありません。
たとえば家相を重視される方にとっては、中庭の形状や配置がNGとなるケースが多いと思います。

また、構造的にも平屋であれば問題は少ないものの、耐力壁の配置などで不利になることもあります。

そして、費用面・メンテナンス面・性能面でも注意が必要です。
庭の施工や維持費、断熱・気密の取り方、雨仕舞いなど、計画段階で丁寧に検討しておくことが大切です。

施工費用の増加

同じ延べ床面積でも、建物の形状が複雑になるほど施工費用は増加します。
中庭を設ける場合、建物がコの字・ロの字などになるため、構造的な補強が必要になるケースがあります。

筋交いの配置や火打梁など、プランによっては補強費用が追加になることもあります。また、基礎部分にも補強が必要になる場合があります。

せっかく中庭をつくるなら「大きな窓をつけたい」という方が多いと思いますが、その分コストアップにもつながります。

さらに、植栽・ライトアップ用の照明・ウッドデッキなど、空間を引き立てる演出にも費用がかかります。

そして忘れてはいけないのが土地の広さです。
建物で庭を囲む形になるため、30坪の建物でも中庭に5坪を設ければ、実際には建物だけで35坪ほどの土地が必要になります。

プラス駐車場の面積や敷地との空きも必要で整形な土地でも70坪ほどはいるかなという感じです。

結果として、土地代も増える傾向があります。

メンテナンスの手間

メンテナンスを手間と思えば、デメリットですね。

中庭に限らず、「庭は手入れが大変そう」と言われることがありますが、実際にやってみると意外と楽しいものです。
毎日世話をする必要はありません。私の自宅にも畑と庭がありますが、庭の草抜きは年に5回ほど。少し多めに見ても月1回もしないくらいのペースです。

畑は6~10月くらいは週1回くらいやりたい感じです。実際は、出来てません。

剪定も、植える木の種類によりますが、数年に一度くらいで十分なケースがほとんどです。
もちろん、シマトネリコやカツラのように生育の早い樹種は、もう少し手をかける必要がありますが、「どこを切ればどう育つか」を考えながらやる剪定は、むしろ庭づくりの楽しみの一つです。

手間がゼロではありませんが、それを“暮らしの一部として楽しめるかどうか”が中庭の価値を決めるのかもしれません。

断熱性と気密性の確保

断熱性と気密性については、中庭を設ける際にしっかり理解しておくべきポイントです。
断熱性能はUA値で表されますが、数値上では良く見える場合があるのでややこしいのですが、実際には“外皮”(外壁や屋根など外気に接する部分)の面積が増えるため、床面積に対して熱が逃げる割合が高くなります

気密性も同様です。外皮が増える分、隙間も増えやすくなるので、性能的にはどうしても不利になります。

これが「中庭は非効率」と言われるときの、根拠のある意見だと思います。

プロの方でも、理解しようとしない方ならそういう意見もあるよね、見たいにいう人もいますが、計算上で温熱環境的には不利です。

そして計算上で致命的でもありません。でも、断熱性能が低い窓、日射の対応が考えらてない窓、が増える傾向にあるのでそれなりには、不利です。
だから本当に、“しょうもない中庭”なら確かにやる意味はありませんが、そこにしかない体験や空間価値を生む中庭であれば、

多少の性能低下があっても、それを補って余りある魅力があると感じています。

設計士の方は恐らくこういったデメリットをしっかり認めたうえで、提案してくださると思います。

最近、設計士のお客様がいまして、色々悩まれて、決断する時にデメリットも考えて、でもやっぱりこの方が良いと決断されるのをみて、「その思考だよなー共感できる」と思いました。

ある程度悩むと解決できないデメリットはあっさりと切り捨てる、どうしようもないですからね、

予算も時間も無視して世界中の工法から選べば解決できますけどね・・・たぶん。

岡山での平屋×中庭の間取りプラン

岡山での平屋×中庭の間取りプランは、家族のライフスタイルに合わせた多様な設計が可能です。まず、中庭を中心に配置することで、居室やリビングに自然光を取り入れることができ、明るく開放的な空間を実現します。

リビングとダイニングを中庭に面した位置に設けることで、外の景色を楽しみながら、家族が集まる空間を形成することができます。子どもたちが遊びやすいように、リビングの隣に直接つながるようにするのもおすすめです。

さらに、中庭ではガーデニングやバーベキュー、趣味のスペースとして、様々な活用が可能です。岡山ならではの気候を生かし、四季折々の自然を身近に感じられる住まいづくりが叶います。

敷地条件に応じたプラン提案

家を建てる際には、敷地条件に合わせてプランを作り上げることが重要です。 理想的なデザインや間取りがあっても、敷地条件に適合しなければ実現できません。以下の代表的な要素をしっかりと考慮して、最適なプランをご提案します。

建築基準法

建蔽率:敷地面積に対する建築面積(真上から見た建物の面積)の割合。

容積率:敷地面積に対する延べ床面積の割合。

高さ制限:建物の高さには規制があり、周囲との調和を保ちながら設計する必要があります。

採光:建物の間取りが十分な採光を確保できるように、窓の配置や開口部を計画します。採光基準に基づいて、室内が明るく健康的な空間になるよう配慮します。

周辺環境

音・匂い:周囲の音や匂いの影響を考え、窓や部屋の配置を工夫します。

人通り:外部の視線や人通りを避け、プライバシーを保つ配置を提案します。

景色:敷地内の自然や周囲の景色を取り込む方法を考え、景色に馴染むように設計します。視界に美しい景色を取り入れるだけでなく、周囲と調和したデザインを心がけます。

明るさ:日照や風通しを考えたプランニングを行い、太陽光発電の効率も考慮した設計をします。

 

今書いたのは、代表的な例ですが、同じ条件の土地はありませんので、それぞれ状況に応じて、調査し設計します。

ライフスタイルを考慮したレイアウト

ライフスタイルを考慮することは、家づくりにおいて非常に大切な要素です。
特に中庭がある場合、建物と庭が接する部分が多くなるため、「どこから庭を眺めたいのか?」という視点が重要になります。

一方で、**お風呂やトイレ、寝室が中庭に面していても良いのか?**という点も考える必要があります。

これには、ご家族の関係性や個々の価値観、ライフスタイルが大きく影響します。

とはいえ、住宅には「一般的な思考」ではなく、個別の価値観や意見がしっかりと反映されてこそ本当の意味での家が生まれます。
家は「個人の家」であり、一般的な家漠然とした意見ではなく、そのご家族にとって最適な意見を尊重した設計が大切だと思います。

中庭のデザインと用途

ここでいう「デザイン」は、単に外観や装飾を指すものではなく、設計という意味で読み替えてください。
最近の言葉の使い方では、デザイン=取って付けたイメージや他人の模倣、といったニュアンスがありますが、本来のデザインは「設計」そのものです。見た目だけではなく、構造や用途もすべてを考慮して作り上げるものです。

中庭の「デザイン」は、暮らし方によって大きく変わります。例えば、バーベキューを楽しむスペースや、光や風の通り道として機能する場所になります。
また、本を読んだり、木を眺めたり、コーヒーを飲んだりするための空間としても活用できます。

ミカンやベリー系の樹木を植えるのも良いアイデアですし、家庭菜園として、日光が強くなくても育つ野菜を育てることもできます。

敷地やライフスタイルによって、中庭の形状も変わってきます。
完全に囲まれた中庭が良いのか、3方囲まれた中庭、それとも2方囲まれた中庭が適しているのか…これらは土地やご家族の暮らし方に応じて決まります。

平屋×中庭の成功事例紹介

最近、平屋が注目を集めています。

これまで、家といえば2階建てが当たり前のように立っていましたが、今では価値観の変化から、階段がない方が利便性が良いと感じる方が増えています。

実際、階段がなくても住むことができれば、ない方が生活が楽だというのが本質的な利点です。

平屋の構成要素を大きく分けると、家、庭、駐車場の3つになります。

家、庭、駐車場、これが入れば良いという事ではなく、出来るだけ住んでいて心地いい場所に計画するのが大切です。

もちろん日当たりも併せて考えます。

中庭として家の中に取り込んだ庭として活用する方法や、外庭として家とは別に庭があった方が良いかを考えることをお勧めします。

広い土地がある場合、平屋は選択肢として非常に良い選択肢になります。

その際、庭が中庭であるべきか、または外庭として独立している方が良いかも、しっかりと検討してみてください。

実例1: コの字型平屋・動線に中庭


帰宅時、玄関を開けると、FIX窓から中庭が見えます。
もし庭で子どもが遊んでいれば、「あ、居るな」と思える——そんな、ほっとする帰宅風景が浮かびます。

リビングに入ると、右手には中庭が広がり、その先にはダイニングや子ども部屋までが見通せる
視線がつながることで、家全体が一体となったような開放感が生まれます。
この家の場合、トイレや主寝室、脱衣室・お風呂などのプライベートな空間は中庭からは見えません。

キッチンに立ちながら中庭を眺めると、季節の移ろいが感じられます。
木が紅葉したり、雨が静かに降り始めたり、ときには鳥が枝に止まったり。
外の様子が自然に目に入ることで、暮らしそのものが豊かに感じられるはずです。

こういう暮らしが、なんか良いなって思える方には、こんな中庭がとてもよく合います。

実例2: L字型中庭・お風呂から中庭を望める贅沢

「お風呂からお庭を見たい」——そんなご希望をいただきました。
今回はお一人暮らしの平屋ということもあり、一般的には賛否が分かれるご要望ですが、思い切って取り入れることができました

実際のところ、周囲の建物や敷地の関係から、**“覗こうと思わなければ覗けない”**配置になっています。
それでも気になるという方も多いかもしれません。
ですが、一度体験するとその心地よさに驚くと思います。
季節や天気、時間によって、窓から見える景色が少しずつ変わっていく。
朝は柔らかな光、夜は月明かりやライトアップされた木々の影が映り込み、まるで自然と一体になったような感覚になります。

また、ワークスペースからも中庭を望むことができ、西南に配置した少し明るめの中庭が、日中は柔らかな光を取り込み、仕事の合間にも癒しを与えてくれます。

平屋で中庭のある家づくりのポイント

中庭をつくることで、平屋の格は確実に上がります。
ですが、上手く取り入れなければ、単なる“無駄なスペース”になってしまいます。

中庭を設けるということは、明確なコンセプトが必要です。
たとえば「お風呂から中庭を眺めたい」という暮らしのイメージがないのに、お風呂の外に中庭をつくっても意味がありません。
それは、寒くて暑く、光熱費ばかりかかる“使われない空間”になってしまいます。

実際、「なんとなく中庭をつくってみたけれど、年中カーテンを閉めっぱなし」というお宅も少なくありません。
それでは本末転倒です。

大切なのは、暮らし方に合っているかどうか
どんな位置に、どんな広さで、どんな目的の中庭を設けるか。
それを明確にすることで、初めて“平屋に中庭を持つ意味”が生まれます。

予算内に収めるための工夫

中庭付きの平屋を予算内で建てるには、いくつかの工夫が必要です。
まずは土地代と建物代のバランスを丁寧に検討しましょう。あわせて、無理のない返済計画を立てることが最重要です。そのためにも、早い段階でライフプランのシミュレーションを実施するのがおすすめ。将来の支出や教育費、車の買い替え、メンテ費なども見据えながら、長く安心して暮らせる計画を一緒に組み立てていきましょう。

メンテナンス

やっぱりメンテナンスは、できるだけ楽な方がいいですよね。
私たちがおすすめするのは、雑木(ぞうき)の庭です。
日本の山々に自然に生えているような雑木を使って庭をつくることで、自然な雰囲気と手入れのしやすさを両立できます。

中庭は日当たりが控えめな場所も多いので、まず思い浮かぶのはソヨゴハイノキといった樹木です。
これらは成長がゆっくりなため、剪定も頻繁に行う必要がなく、メンテナンスがとても楽です。

シュラブと呼ばれる低木を組み合わせましょう。草よりも少し背が高く、庭に立体感が出ます。
さらに、クラピアやヒメイワダレソウなどのグランドカバーを植えると、地面を覆って雑草を抑えてくれます。
これらは年に数回、バリカンや芝刈り機で刈り込む程度で十分です。

もう少し手をかけたい方は、ツワブキやギボウシなどの下草を植えて季節の変化を楽しむのもおすすめ。

オダマキ、エビネなど山野草にチャレンジするのも楽しいです。
自然と寄り添いながら、手間を最小限に抑えた中庭をつくることができます。
そして、これらをDIYでしていただく事をお勧めしています。植木は、生き物ですので、枯れてしまうものもいます。

そういったときにご自身で植え替えして頂くと費用的にも良いですし、愛着がわいて良い庭が出来ると思います。

動線を考慮した設計

家づくりでは、もちろん動線も大切です。
ただし、中庭のある平屋では、家事動線よりも**「中庭との関わり方」**のほうを優先して考えることをおすすめします。

たとえば、キッチンと中庭の位置関係
もし中庭でバーベキューをするなら、食材を運ぶ距離や出入りのしやすさが大切になります。
逆に、観賞用の庭として楽しむなら、リビングやダイニングからの見え方を意識する方が良いでしょう。

つまり、動線を考える前に、まず**「中庭で何をしたいか」を明確にすることがポイントです。
そしてその
“何をどれくらいの頻度で楽しむのか”**によって、最適な動線が決まってきます。

中庭を暮らしの中心に据えた動線設計こそ、平屋ならではの心地よさを生む大事な要素です。

断熱性の高い素材選び

断熱性能の確保は、平屋や中庭のある家に限らず、すべての住まいにとって必須だと私たちカスケの家では考えています。

せっかく中庭のある心地よい空間をつくっても、夏は暑く冬は寒いようでは台無しです。
そのため、外壁・屋根・窓といった外皮部分の断熱性能をしっかり確保することが重要です。
具体的には、高性能断熱材の採用や、樹脂サッシ+Low-E複層ガラスなど、開口部の断熱強化が有効です。

また、断熱性を高めることは、光熱費の削減にもつながります。
快適さと省エネの両立は、これからの時代の家づくりに欠かせないテーマです。

平屋 中庭 家づくりを岡山で相談

平屋は本当に良いものです。
そして、中庭もまた、暮らしを豊かにしてくれる大切な要素です。

岡山という気候の恵まれた土地で、平屋と中庭が調和した住まいを一緒に考えていきましょう。
私たちカスケの家は、お客様の想いやライフスタイルを丁寧にお聞きしながら、
“らしさ”のある住まいづくりをお手伝いします。

 

カスケの家の強み

私たちカスケの家では、平屋や中庭といったカテゴリーにこだわった家づくりを推奨していません。
「平屋が良いですね」「中庭が良いですね」といった営業目的の提案は、私たちが大切にしている家づくりの考え方とは少し違うと考えています。

私たちの家づくりの基本は、お客様の理想をしっかりとお聞きし、その暮らし方に合った提案をすることです。
「平屋が良い」とおっしゃっても、その理由をお聞きし、「どんな暮らし方をされたいのか」を伺いながら、最適なプランを導き出します。
お客様一人一人、土地、予算によって、最適な解決策は異なります。

私たちの目標は、最終的に**“暮らしやすく、心地よい家”**を提供することです。そのため、場合によってはお客様のご意向に合わない提案をすることもあります。
もし私たちの家づくりにご興味を持っていただけないと感じた場合、お時間を無駄にしないよう、早めにお断りさせていただくこともあります

お客様にとって本当に大切な家づくりを一緒に考えていけたら嬉しいと考えています。
家づくりには、間取り、デザイン、構造、性能、法律、金額、敷地、暮らし方と、たくさんの条件が絡んでいます。
法律は国の基準を守り、構造と性能は国の基準とそれぞれの会社の基準を守ります。
金額はお客様の基準を守り、残りの条件である間取り、デザイン、敷地、暮らし方を一緒に考え、最適な提案をしてくれる設計士、営業を選んでいただくことが大切です。自分たちの理想に合ったパートナーを見つけることが、満足できる家づくりへの第一歩だと思います。

相談の流れとポイント

私たちの家づくりは、まずお客様の理想をしっかりとお聞きすることから始まります。
「どんな家に住みたいか」「家族でどんな時間を過ごしたいのか」をお伺いし、最適なプランを導き出します。
家づくりには、間取り、デザイン、構造、性能、法律、金額、敷地、暮らし方など、たくさんの要素が絡んでいます。

  1. 理想の家をお聞きする
    お客様のライフスタイルや希望をしっかりと伺い、最適なプランを提案します。

  2. プランの提案と調整
    提案したプランに対してフィードバックをいただき、最適な形に調整します。

  3. 最終的な決定
    ご満足いただける家が完成するよう、細かい部分まで一緒に考えて進めます。

モデルハウス見学のご案内

岡山でモデルハウスの見学をお考えの皆様へ。
カスケの家では、中庭のモデルハウスはありませんが、庭のある住まいをご覧いただけます。

やっぱり植木があると、家はぐっと垢抜けます。
私たちが「心地いいな」と感じている空間づくりを、ぜひ実際に見て体感してください。

写真や動画では伝わりにくい、空気感や素材の質感、光の入り方などを感じていただけると思います。
どうぞお気軽に、見学会へお越しください。

まとめ

家は、なるべくシンプルに
私はそう思っています。

中庭や間接照明、鉄骨階段など、“必殺技”のような言葉に踊らされてはいけません。
大切なのは、土地・家族構成・これからの暮らし方をしっかり考えたうえで、何が合うかを見極めることです。
その答えが「中庭」であるなら、とても素敵な選択だと思います。

ただ、よく考えてみると――中庭を採用する合理的な理由はほとんどありません。
「人目につかず洗濯物を干したい」といっても、中庭は室内から開けた場所にあるため、お客様が来ると丸見えになることもあります。
「バーベキューをしたい」というのも、バーベキューって合理的な調理法ではありませんよね。わざわざ火を起こして調理するって合理的じゃないです。

それでも中庭を選ぶ方は、多少の不合理を楽しめる人だと思います。

カスケの家の設計士と、相性は良いと思います。
中庭で犬や猫を自由に遊ばせたり、木々の手入れをしながら、邪魔をする子どもやペットと笑い合う――
そうした暮らしの中にこそ、豊かさがあるのではないでしょうか。

構造的にも、性能的にも、費用的にも中庭は決して合理的ではありません。
それでも「居心地が良さそうだな」と思えるなら、
その感覚を信じてほしいと思います。

私たちは、そんな“暮らしを楽しむ中庭”を、心から応援しています。

最後に、少しだけ。
ご紹介したいのは2階建てですが、中庭のある家です。
岡山市中区に建つこの住まいは、壁に囲われた中庭があり、
猫が少しだけ外に出たいときに自由に遊べるスペースになっています。
外からは見えないので、街中でも安心。目隠しの役割も果たしています。

紹介してみると、なんだかとても合理的ですよね。
でも、猫と暮らすこと自体、合理的とは言えないのかもしれません。

それでも、そんな“ちょっと不合理な幸せ”を大切にできる人が、
きっと中庭のある暮らしを楽しめるのだと思います。