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GX志向型住宅の特徴と岡山での最適な建築方法

公開日:2025/08/26(火) 更新日:2025/08/26(火) 家づくりのこと

 

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こちらのサイトに記載のあるとおり、2025年度のGX志向型住宅の補助金は、なんと7月22日時点で受付終了となりました。
例年に比べてもかなり早い締切で、「これから考えようと思ってたのに…」という方も多いのではないでしょうか?それだけ注目度の高い住宅スタイルだったということですね。

補助金は終わってしまいましたが、GX志向型住宅そのものの価値は変わりません。省エネ性能に優れ、快適な暮らしを支える住宅として、今も多くのご家族が検討されています。

この記事では、GX志向型住宅の特徴や性能、省エネ基準、岡山で建てる際のポイントなどをわかりやすくご紹介します。

contents

1. GX志向型住宅の性能、補助金の申請条件を解説!

 1-1 GX志向型住宅とは

 1-2 GX志向型住宅のメリット

 1-3 GX志向型住宅のデメリットと対処法 

2. 岡山でのGX志向型住宅の現状

 2-1 岡山の環境条件と住宅建設

 2-2 岡山のGX志向型住宅の事例

 2-3 岡山でGX志向型住宅を選ぶ理由

3. GX志向型住宅を建てる際の注意点

4. カスケの家の提供するGX志向型住宅の特長

 4-1 デザイン性と機能性の融合

 4⁻2 事例紹介

5. まとめ

 

GX志向型住宅の性能、補助金の申請条件を解説!

GX志向型住宅の大きな特徴は、環境に優しいだけでなく、生活の質を高めることができる住宅性能です。特に、省エネ性断熱性能において、高い基準が設けられています。

GX志向型住宅の基本理解

GX志向型住宅は、グリーントランスフォーメーション(GX)という環境への意識を高めた取り組みの一環で、省エネと環境負荷の低減を目指す住宅です。これからの住宅には、エネルギー効率の良さや温暖化対策が求められていますが、GX志向型住宅はその先進的なモデルとして注目されています。

GX志向型住宅とは

GXとは、環境問題に対応するため、エネルギー消費の削減再生可能エネルギーの利用を中心とした変革を意味します。GX志向型住宅は、このGXの考え方を建物の設計に反映させることで、環境に配慮しながらも快適な住まいを提供します。

GX志向型住宅のメリット

1.環境にやさしい

省エネ性と再生可能エネルギーの活用に重点を置いているため、家庭のエネルギー消費を大幅に削減でき、二酸化炭素(CO₂)の排出量を抑えることができます。このような住宅を選ぶことで、環境保護に貢献できるだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献します。

2.光熱費の削減

GX志向型住宅は、省エネ性能の高さが特徴であり、これにより光熱費を大幅に削減することができます。

3.快適な住環境

GX志向型住宅は、省エネ性だけでなく、住環境の快適さにも配慮されています。高い断熱性能と気密性を持つため、年間を通じて室内の温度が安定し、寒さや暑さの影響を受けにくくなります。

4. 長期的なコスト削減

GX志向型住宅は、省エネ性だけでなく、住環境の快適さにも配慮されています。高い断熱性能と気密性を持つため、年間を通じて室内の温度が安定し、寒さや暑さの影響を受けにくくなります。

GX志向型住宅のデメリットと対処法

1. 初期費用が高い

GX志向型住宅の最大のデメリットの一つは、初期費用が高くなることです。高性能な断熱材、再生可能エネルギー設備(太陽光発電システムなど)、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)などを導入するため、通常の住宅に比べて建設費用が高額になる傾向があります。

2. 設計・施工の難易度が高い

GX志向型住宅は、省エネ性能や再生可能エネルギー設備を最大限に活かすために、設計や施工の精度が重要です。そのため、通常の住宅よりも設計・施工の難易度が高いと言えます。施工ミスや設計ミスがあると、性能が発揮されないことがあります。

3. 限られた補助金・助成金の利用条件

GX志向型住宅に関連する補助金や助成金には、申請条件や予算上限があるため、予算が早期に終了してしまうことがあります。特に、年度初めの段階で予算が埋まってしまう場合も多く、手続きが遅れると恩恵を受けられない可能性もあります。

解決策

2.設計・施工の難易度が高い これは少し注意が必要です。断熱性をあげればGX指向型住宅に近ずくのですが、そのやり方によって、内部結露を起こしたり、住宅業界では有名な話ですが、間違った施工をした家の中からキノコが生えてきたりという事故が起きたという歴史もあります。ただ、断熱性をあげればいい訳ではありません。実験的な工法ではなく、確実な工法が良いと思います。「外断熱が危ない」という本に色々書いてあります。

ご興味がある方は、読んでみてください。ちなみに、外断熱がダメな訳ではありません、組み合わせの問題です。

初期費用は工法によります。仕様をあげすぎなければ、そう高くはないですし、補助金をもらえれば、経済的なデメリットはありません。補助金の為だけに仕様をあげると、もらえなかったら損した気分になりますね。費用対効果の問題になりますが、カスケの家の場合は、標準仕様に太陽光発電システムを搭載し、HEMSをつければ、GX指向型住宅の基準をおおよそクリアできます。HEMSはなかなか、経済的に得はしませんが、他は得をしますので、補助金がなくとも、GX志向型住宅程度の仕様がちょうど良いと考えます。

岡山でのGX志向型住宅の現状

1. 岡山の環境条件と住宅建設

岡山は温暖な気候と比較的乾燥した地域で、住宅建設においては特定の設計や設備が求められます。特に、省エネ性能を最大限に引き出すためには、以下の要素を考慮する必要があります。

  • 温暖な冬と暑い夏
    断熱性を高めることが重要です。特に夏の暑さに対応するためには、日射遮蔽やパッシブ設計が有効です。

  • 乾燥した気候
    湿気対策を講じることも重要です。岡山では湿度が高い日が少ないため、湿気が溜まりやすい場所での施工に注意が必要です。

2. 岡山のGX志向型住宅の事例

岡山県内でも、GX志向型住宅が着実に増加しています。特に注目される事例としては、太陽光発電システム蓄電池を導入し、家庭のエネルギー消費を自給自足できる住宅が挙げられます。※蓄電池の搭載はGX志向型住宅では評価されません。

  • 太陽光発電導入例
    一部の住宅では、屋根に太陽光パネルを設置し、家庭内で消費するエネルギーをほぼ自給しています。余った電力は蓄電池に蓄え、夜間や曇りの日に使用しています。

  • 高断熱住宅の事例
    冬の寒さ対策として、高い断熱性能を持つ建材を使用し、エネルギー効率の良い暖房システムを導入した住宅があります。これにより、冷暖房費が大幅に削減されています。

  • パッシブデザインの導入例
    南向きの窓を大きく取り、冬の日差しを取り入れ、夏は庇やシェーディングで直射日光を遮る設計がされています。これにより、自然の力で室内温度を安定させ、エネルギー消費を抑えています。

3. 岡山でGX志向型住宅を選ぶ理由

岡山でGX志向型住宅を選ぶ理由は、エネルギー効率の良さ長期的なコスト削減に加え、地域特有の環境条件に対応した設計が可能だからです。

  • 光熱費の削減
    高性能な断熱材や再生可能エネルギーの活用により、光熱費を大幅に削減でき、家計にもやさしいです。特に岡山は日照時間が長く、太陽光発電との相性が良いため、光熱費削減の効果が大きいです。

  • 環境への配慮
    GX志向型住宅は、環境への影響を最小限に抑えながら、快適な住まいを提供します。エネルギー自給率を高めることで、地域にも貢献できる点が大きな魅力です。

  • 地域性を活かした住宅
    岡山の自然環境に調和した住宅設計が可能で、地域特有の気候条件に最適化された家づくりが進んでいます。特に、自然エネルギーを活用した住まい作りが進んでおり、地域の特色を生かした住宅が増えています。

GX志向型住宅を建てる際の注意点

GX志向型住宅を建てる際には、補助金や助成金の申請を成功させるために、いくつかの条件を満たす必要があります。以下のポイントを理解しておくことが重要です。

対象となる方

1.対象となる世帯 全ての世帯

 他の補助対象住宅(長期優良住宅・ZEH水準住宅)子育て世帯または若者夫婦世帯のいずれかです。

2.グリーン住宅支援事業者と工事請負契約を締結し、住宅を新築する方

 「グリーン住宅支援事業者」は、建築主に代わり交付申請等の手続きを行い、交付を受けた補助金を建築主に還元する者として、予め本事業に登録した住宅事業者です。

対象となる新築住宅

1.証明書等により、対象となる住宅の性能を有することが確認できる

BELS評価書「GX志向型住宅」の要件となる断熱等性能等級・一次エネルギー消費量の削減率を満たすもの)

2.建築主(所有者)自らが居住する

住民票における住所(居住地等)で確認。

3.住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下である

15.12坪~72.6坪の延床面積の住宅です。

4.住宅の立地が立地等の除外要件に該当しないこと

「土砂災害特別警戒区域」に立地する住宅

「災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域または地すべり防止区域と重複する区域に限る)」に立地する住宅

「市街化調整区域」であって「『土砂災害警戒区域』もしくは『浸水想定区域』」に立地する住宅

都市再生特別措置法(平成14年法律第22号)第88条第5項の規定により、当該住宅に係る届出をした者が同条第3項の規定による勧告に従わなかった旨が公表された住宅

土砂崩れや浸水洪水の恐れがあり、長く住めないかも知れない住宅は、補助金の対象にはならないという事ですね。1邸1邸、審査されます。

カスケの家のGX志向型住宅の特長

カスケの家が提供する住宅は、標準仕様としてすでに高い省エネ性能を備えています。そのため、国が求めるGX志向型住宅の基準にも自然と合致しており、太陽光発電とHEMSを採用することで、環境に配慮した住まいを実現しています。
このように、カスケホームの住宅設計は、すでに未来の住まいを意識した設計となっているため、GX志向型住宅としての基準をしっかりとクリアしているのです。

デザイン性と機能性の融合

GX志向型住宅は「見た目が良い=我慢する」ではなく、意匠そのものが性能を上げる設計が基本です。カスケの家では、日射計画・通風計画・雨仕舞を“形”に落とし込むことで、デザインと機能を同じ線上で成立させます。

性能や使い勝手から出来たデザインは、自然に見えます。理に適っていれば自然ですよね。

1) 900mmの軒×プロポーション

 外観の陰影をつくりつつ、夏は直射をカット、冬は日射を室内へ導く“機能のかたち

 切妻/片流れの南流れは、太陽光パネルと雨仕舞の合理性、立面のスッキリ感を両立

2) 開口計画=ファサードの設計

 南面は取りたい光を“窓の幅”で、抑えたい暑さを“軒・庇の奥行き”でコントロール。

 東西は窓を絞り、必要な箇所だけに設置

 北は均質拡散光でワークスペースや家事動線を快適に。

事例紹介

弊社でGX志向型住宅で補助金を取ろうとしていた物件は、全部で6邸 そのうち補助金の枠に納めれた物件は3邸です。3邸のお客様にはお断りを入れて他の補助金を取る対応をさせて頂きました。性能的には、カスケの家の標準仕様でいけば、太陽光とHEMSをつければ、取得可能です。特にデザインを我慢するとか、形状を我慢するという事は、ありません。屋根形状は、限定されますが、最初から、見越してデザインすれば問題ないかと思います。カスケの家をかっこいいと思っていただけるお施主様であれば大丈夫です。3邸しか事例がございません。そのうち1邸はお施主様のお仕事の都合上公開が出来ません。

1邸は、まだ建築途中です。もう1邸は、きちんとした撮影はまだ終わっておりませんが、少しだけ写真がございますので紹介させて頂きます。

デザイン等、まったく我慢しておりません。全貌は出来次第、ご紹介させて頂きます。

まとめ

今期のGX志向型住宅の補助金は、終わってしまいましたが、カスケの家では長年にわたり、断熱性気密性の良い家づくりを行ってきました。
その結果、住んで驚くのは、お風呂の湯気を見なくなることです。
温度差が小さくなり、湯気が無くなるのです。この体感こそ、断熱性能がしっかりと機能している証拠です。

私の実家も妻の実家も、古い家ですので、冬の室温が2℃とかの日もありますが、高断熱の家では室温が15℃以上を保つことができ、寒さを感じることはありません。
私の家は、床下エアコンを使い、付けたり消したりしていますが、室内温度は常に18℃以上で、寒さを感じることなく快適に過ごせています。風邪などの病気になりにくいです。健康に暮らせる家が良いですよね。

GX志向型住宅が求める省エネ性能はもちろん、快適な住環境を実現できる家づくりをしてきたカスケの家だからこそ、補助金が無くてもその性能と快適さを実感していただけます。
ぜひ、実際にその違いを体感しにいらしてください。

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