設計の山田です。
美の浜モデルハウスも気密測定を行いました。
キッチンのレンジフード穴の横にもう一つ穴が。
パスカルダンパー用です。
高気密の家は漏気が少ないため換気が効率よく行えます。
これにより部屋の温度を保ちながら部屋の隅々まで空気を動かして結露を防ぎ、快適な環境を維持できるわけですが、
レンジフードを作動させた瞬間、一気に空気の流れが乱れます。
家の中が負圧になるためドアは重くなり、排気まで逆流します。
新鮮な空気どころか空気汚染にもなりかねません。
そこで極度な負圧にならないように、力を逃す装置がパスカルダンパーです。
主な対策としては同時吸排型のレンジフードを選ぶか、パスカルダンパーにするなど方法がありますが、計画的な換気の流れを保つことは快適な住環境のためには重要になります。
美の浜モデルはベーパーバリア気密でC値0.2台に入ってきました。
そのほかの数値も良かったです。
UA値は0.46 HEAT20 G2です。
サッシは全て樹脂窓APW330、玄関ドアヴェナートD30、天井グラスウール210mm、壁グラスウール105mm、床断熱材EPSボードA種90mm。
気密は結露を防ぐだけではなく、きれいな空気の流れを保つためにも大切なのです。
「きれいな空気なら窓開けたらええやん」って話になりますが、
冬は外気寒いです。夏は外気暑いです。痩せ我慢のエコは快適ではないです。