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新築事務の大角です。
新築のマイホームを購入する際には、理想的な住まいで生活するためにも、家の間取りや構造、部屋の数、日当たりの良さ、さらには広々とした庭が欲しいなど、色んなことを考えます。
しかし、理想的で快適な生活を送るためには、「家の性能」も大切になってきます。
例えば、真冬の寒い日に外から帰ってきて、“寒さが身にしみる家”と、“徐々に暖かさが伝わってくる家”では、後者に住みたいと思いませんか?
この、寒い・暖かいというのが、家の元々の性能によって大きく違ってきます。
他にも、地震や台風などの災害の危険性のある日本では耐震性や耐久性のある家の方が好まれますが、耐震性・耐久性も家の性能の1つです。
今回は、新築を購入される際に考えるべき「家の性能」について、ご紹介していきます。
contents
家の性能って何のこと?
知っておきたい「住まいの性能」とは
最近では間取りよりも関心が高まっている住まいの性能。
家の性能とは、断熱性、気密性、耐震性、耐久性、快適性、省エネルギー性、などのことを指しています。
また、これらの性能に優れた家を、「高性能住宅」と呼んでいます。
家の性能について
家の性能① 《断熱性》
断熱性とは、熱が伝導することを妨げる性能のことをいいます。
家の温度は、窓や壁を通じて外の天気、気温に大きく影響されます。冬に寒くて、夏に熱くなってしまう家は、断熱性能が大きく関係しているためです。
カスケの家では断熱性能UA値を0.46W/㎡・K以下を最低ラインとしています。
家の性能② 《気密性》
気密性とは、建物に空気の通る隙間がない性質のことで、建物の断熱性能を発揮するために必要な性能です。
家の気密性が低いと、せっかくの高性能な断熱性も上手く役割を果たせなくなります。
家の断熱性能を考える時は、気密性も考慮した構造に。カスケの家では気密性能C値0.5㎤/㎡以下を基準としてます。
家の性能③ 《耐震性》
耐震性とは、地震が発生したときの揺れに耐えられる度合いのこと。
耐震性が高い家ほど、より大きな地震の揺れにさらされても倒壊や破損がしにくくなります。
カスケの家では「地震から家を守る。家族の命を守る」という使命のもと、1棟ずつ構造計算を行い、「耐震等級3」を最低ラインとして家づくりをしています。
家の性能④ 《耐久性》
家づくりにおいて重要なことは、まず「強」。強いことです。家族を危険から守る頑丈さと、大切な資産として残っていく耐久性を併せ持っていることが重要。木造住宅は、雨漏りやシロアリが傷みの原因となり寿命を縮めます。カスケの家では後から手が入れにくい部分にこそ力をいれています。
家の性能⑤ 《快適性》
快適性とは暮らしやすく、過ごしやすく、使いやすいことです。家の中で長時間過ごしていたくなる快適な間取りや空間になっていて、かつ、エコで経済的にも負担が少ないことが重要です。
1年中ゆったりと心穏やかに過ごせる図書館の環境は、暑くもなく、寒くもなく、更に湿度も整っています。
カスケの家では図書館のような居心地のよさを目指しています。
また、家の維持・メンテナンスが家計の負担にならないよう、建てた後を考えた家づくりを行います。
かけがえのない家族との思い出をつくる余暇の費用を考えた、家計に優しい家をお約束いたします。
家の性能⑥ 《省エネルギー性》
四季がある日本では、季節を考えた設計が家づくりには大切です。そこでカスケの家では「パッシブ設計」を採用。太陽の方角方位、夏の日射をどう遮るか、冬はどうやって日射を取得するか、隣家との関係などを考えて設計。これらによりエアコン効率が格段にアップします。
家の性能で推奨すべき数値とは C値、UA値、G2、等級3
C値とは
C値とは「相当すき間面積」のこと。
「どれくらい家にすき間があるのか」を示した数値です。
1平方メートルあたりに存在するすき間面積を示す数値と言われ、C値が小さいほど、すき間が少ない家ということになります。
C値の計算方法は、「住宅全体のすき間合計面積(c㎡)÷延床面積(㎡)=C値」となります。
UA値とは
UA値とは外皮平均熱貫流率のことで、「どれくらい熱が家の外に逃げやすいのか」を表す数値です。
住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や窓などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値のことを言います。
つまりUA値が0に近いほど熱が逃げにくい家となり、断熱性能を良くすると、冷暖房の節約だけでなく、ヒートショックなどを起こしにくい健康的で快適な生活につながります。
UA値の計算方法は「外皮平均熱貫流率(UA値)=各部位の熱損失量の合計÷延べ外皮面積」でもとめられます。
G2基準とは
G1・G2・G3グレードとは人間が健康で快適に豊かな生活をおくるために、HEAT20という団体が提唱する断熱水準と室内温度環境のことです。G2グレード以上はZEH基準のUA値0.6W/(㎡・K)を超える基準で、カスケの家はこのG2グレードの断熱性能を標準としています。
耐震等級3とは
耐震等級とは、地震に対する建物の強さ(耐震性)を表す指標です。
「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいています。
耐震等級では、地震があった際に建物がどれくらい耐えられるのか、地震に強い建物かどうかなどを判断しています。
家の性能で推奨すべき数値① 《断熱性》
以前、断熱等級は「等級4」が最高等級でしたが、2022年4月1日に「等級5」(ZEH基準)が、10月1日に「等級6」(HEAT20 G2相当)と「等級7」(HEAT20 G3相当)が新設されました。
省エネ基準で定める値は、日本全国を8地域(1地域~8地域)に分かれ、各地域によって基準の数値が定まっています。
岡山県は地域区分6に属しており、断熱等級4の基準値はUA値0.87W/㎡。
カスケの家では断熱性能UA値を0.46W/㎡・K以下を最低ラインとしています。これは「等級6」(HEAT20 G2相当)に値します。
家の性能で推奨すべき数値② 《気密性》
UA値は、地域ごとに国で定めた省エネ基準の値が設けられていますが、C値には明確な基準が設けられていません。
気密性に配慮していない一般的な住宅の場合、C値は10㎠/㎡程度と言われています。
これは家の壁にA3用紙1枚分の穴が空いているのと同じです。
カスケの家では、C値0.5㎤/㎡以下(±0.2)を目指しています。これはハガキサイズの半分ほどの大きさです。
また、カスケの家では全棟気密測定を実施しています。
家の性能で推奨すべき数値③ 《耐震性》
耐震等級は、建物の耐震性の応じて3つのランクに分かれています。
等級は数字が大きければ大きいほど耐震性が高いと評価され、耐震等級3が最高等級となります。
カスケの家では全棟、耐震等級3を最低ラインとして家づくりをしています。
耐震等級1
等級の中でもっとも低いランクで建築基準法で定めされている最低限の耐震性能を備えています。
耐震等級1は、震度6~7の地震にも1度は耐えられる耐震性。ただし、即時倒壊や崩壊はしないものの、その後大規模な修繕や住み替えが必要になると想定されます。
耐震等級2
耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の耐震性を備えていると評価される建物。
震度6~7の地震にも耐えられる耐震性があり、その後も一部の補修を行えば生活できる可能性が高いです。長期優良住宅として認定され、病院や学校など公共性の高い施設と同等のレベルの住宅が当てはまります。
耐震等級3
最も高いレベルが耐震等級3で、等級1と比較した場合、1.5倍の耐震性があり、震度6~7の地震にも耐えられます。
また、その後も一部の軽微な修繕のみで暮らせると想定されており、高い耐震性を備えていることが特徴です。
災害時の救護活動の拠点となる消防署・警察署などの建物基準にもなっています。
家の性能で推奨すべき数値④ 《省エネルギー性》
カスケの家のモデルハウスは、BELS(ベルス)の最高ランク5つ星☆☆☆☆☆を取得。
BELS(ベルス)とはお家の省エネ性能を表す制度。1〜5までの5つの星で評価されていますが、カスケの家のモデルハウスは5つ星を取得しています。一般の住宅に比べ、年間の光熱費が圧倒的にお得になります。
まとめ
長い時間を過ごす家族の場である「家」をつくるときは、設計プランやデザインと同時に「住宅性能」についてもしっかり考えることが大切です。
最近ますます注目されている「高性能住宅」。
高性能住宅とは、構造的な断熱性・気密性に優れ、国が定める住宅性能の基準値を満たした住宅のことです。
これから先ずっと永く暮らす住まいを考えるときには「住宅性能」の視点も大切です。
これからマイホームを計画される方はぜひ参考にしてみて下さいね。
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