シニア夫婦二人のお住まいは、平屋が良いですよね。平屋は構造も強く、間取りも少し自由にできます。
そんな、平屋の大きさはどのくらいあるのが良いでしょうか。
ゆったり老後を過ごしたい平屋に適した大きさをカスケホームの事例から考えてみました。全てシニア向けに作った家ばかりではありませんが、サイズ感やデザインなど参考になれば幸いです。老後のスローライフの目安は20坪前後かと考えています。
contents3. 【20坪台】シニア夫婦におすすめのおしゃれな平屋間取り例 |
シニア夫婦二人で住む平屋の坪数の目安
玄関・ホール | 3帖~5帖 |
LDK | 15帖~20帖 |
寝室(夫婦用) | 3.75帖~7帖 |
予備室(多目的) | 3.75帖~6帖 |
浴室 | 2帖 |
洗面・脱衣所 | 2帖~4帖 |
トイレ | 1帖~2帖 |
収納スペース | 3.75帖~7帖 |
廊下 | 1帖~4帖 |
■玄関・ホール:ゴルフやサイクリング、釣りなどご趣味がある方は大きめに
・3帖~5帖
■LDK:家族が集まりやすくなる、ゆったりとした広さをお勧めします。
・15帖~20帖
■寝室(夫婦用):寝るスペース落ち着く3.75帖。2人別に必要ならば倍の7帖でいかがでしょう。
・3.75帖~7帖
■予備室(多目的):子供が返ってきて寝る部屋。孫が多ければ少し広めに設定しましょう。
・3.75帖~6帖
■浴室:基本的に一人で入る。足を延ばしたいので家族サイズの1616のUBが入る大きさをお勧めします。
・2帖
■洗面・脱衣室・ランドリー:基本的に一人で入る。ドラム式の乾燥機能付きの洗濯機がおすすめ。
・2帖~4帖
■トイレ:介護に対する考え方で変わります。
・1帖~2帖
■収納スペース:なるべく手持ちの家具や荷物を整理し、少なくすることをお勧めしています。
・3.75帖~7帖
■廊下
・1帖~4帖
敷地の形状で、廊下が大きくなり、坪数が増えることもありますが、17.5坪~28.5坪が目安となります。
【30坪】夫婦2人なら十分な広さ
30坪というと、シニア世代の方が今すまわれている家と比べると、小さいなと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、30坪の平屋は私たちは、大きいなと感じます。もう少しコンパクトにして、お庭を楽しみたいです。
【20坪~25坪】夫婦2人の部屋+客室も確保
老後の家や2人でお住まいの方の平屋としてこの辺りが多いです。4人でも上手く納めれば、可能です。
【15坪】夫婦2人で住む最低限の坪数
少し間取りに工夫が必要ですが、これでもしっかり良いものは作れます。
ただし、ご要望を全て入れた家というより住みやすい家をご提案させていただくようになります。
延床面積20坪の広さはどのくらい?
ここからは、実例を交えてご説明させていただきます。
すべての家がシニア夫婦2人の平屋の間取の実例ではありませんので、ご了承ください。
【20坪台】シニア夫婦におすすめのおしゃれな平屋間取り例
①24坪/3LDK/16帖のLDK
廊下を少なくし、LDKを通って各お部屋とつながる間取り。LDKが共有のスペースになり、ご家族とも話す機会が増えます。
こもりたい時は自分のお部屋に入り、それぞれの時間を過ごせます。玄関にあるSICLや各お部屋の収納もしっかりあってさらにWICLまであるので、LDKは片づけやすくすっきりとした、みんなが集まる空間となってます。ソファーの後ろに南側の窓があるので、暖かく過ごしやすい空間です。
夏はしっかり軒が出てるので、暑くなりにくく快適な間取りです。
②27坪/3LDK/16帖のLDK
廊下と収納、洗面所と廊下など、通路だけの廊下はほぼ無くし、趣味のアウトドア用品の収納スペースを大きく取った間取り。
その収納スペースすら、16帖のLDKを広く、カジュアルに見せる為にも使ってます。
平屋として、決して小さくはありませんが、必要なスペースをコンパクトにまとめ、お施主様の趣味がそのままLDKの印象を決めている、素敵なお家です。
③20坪/2LDK14帖のLDK
20坪。老後の暮らしをゆったりとゆっくりと暮らすには、この大きさから考えて頂いてよろしいかと思います。
暮らすスペースLDKがゆったりしていればゆったり暮らせます。LDKにお友達やご家族が来ていても、こもれる個室もあります。
「狭い家」では無く「小さな家」が出来ている、良いプランです。
小さな家にするとお庭も広く取れ、生活も豊かになります。
老後に20坪台の平屋を建てるメリット
20坪台の平屋を建てるメリットは、何があるでしょうか。若い方でも平屋を好まれる方が多いです。
《メリット1》階段や段差が無く怪我のリスクを下げられる
玄関とホールに15㎝程の段差をつけますが、中に入ればフラットの室内空間です。
小上がり形状の部屋を設けさせていただく事もありますが、上り下りには配慮しています。
《メリット2》メンテンスがしやすい
平屋は、外壁も手の届く範囲は補修や掃除がしやすいです。
屋根の上は流石に足場が必要ですが、手が届きにくい所は耐久性の高い材料を使うなど工夫をして設計することで、緩和します。
《メリット3》生活がしやすい
外出時に忘れ物をしても階段を上がらず、取りに行けるので楽です。お庭も近くに感じられ楽しいです。ワンフロアというだけで、動線が短く済み良いですね。過去には、賃貸の戸建からの住み替えの方で、「2階はあるけど3年くらい2階に上がったことがない」と、おっしゃられている方もいました。
老後に20坪台の平屋を建てる際の注意点3つ
20坪台の平屋を建てるには何を注意したらよいでしょうか。国土交通省 令和5年度住宅経済関連データによると岡山県の平均は105.64㎡(31.95坪)だそうです。平均より小さな家になるので、不安になりますよね。色々、ネットに書かれていますが本当の所はどうなのでしょうか。
令和5年度住宅経済関連データ:https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
《注意点1》寝室とトイレを近くにする?
良く言われますが、人によると思いますので、要注意です。
20坪程度の平屋ですと端と端は少し距離がありますが、わざと遠くしなければ、そう遠くなりませんので、優先度は低くても良いと思います。寝室の隣がトイレも場合によれば、必要ですが、音などが不快と感じられる方の方が多いのではないでしょうか?
少し放しても聞こえますが、隣は避けられたほうが良いと考えます。
《注意点2》バリアフリーを意識した造りにする?
ポーチの階段と玄関からホールには段差がありますが、それ以外はフラットな新築がほとんどです。中途半端な段差は無い方が良いかもしれませんが、座ってから上がる小上がり形状の30~40cmの段差は意外と楽に感じられる方もいらっしゃいます。
畳の小上がりで座っておしゃべりとかも良いですね。
《注意点3》生活をイメージした間取りを考える?
老後の生活をイメージして間取りを考える。これはカスケホームはすべての家で考えています。これからどういう暮らしが出来るか楽しみですね。
「暮らし方」が全てです。
何坪だから狭いとか広いとか、暮らし方、暮らす人が違えば違って当然です。
老後に20坪台の平屋がおすすめな理由
20坪の平屋は、多くの方にとって、ちょうど良いです。自然とリビングに集まってきたくなる、リビングを良いサイズにしてお庭を造り、寝室というかこもる場所を少し作ってあげる。そうすると20坪くらいで納まります。
私たちカスケホームがいいなって思う老後の暮らし方は20坪ほどの平屋で出来ると思っています。
《理由1》掃除しやすい
掃除はしやすいです。ワンフロアで、必要な部屋しかないので、誰も住んでない部屋の掃除をしなくて済みます。窓も家具もドアも最低限しかないので、最低限の掃除でOKです。
《理由2》動線が短い
階段が無いので動線も短いですね。20坪ほどですと9.1m(5間)×7.28m(4間)とか、5.46m(3間)×12.74m(7間)程度です。
家の角から角の対角線で11.65mと13.86mです。特に動線を短く意識しなくても暮らしやすい間取りが出来ます。
《理由3》費用面が抑えられる
坪単価で言うと高くつきますが、総額で言うとコンパクトな平屋であれば安価に出来ます。
【まとめ】老後(シニア世代)が暮らしやすい、おしゃれな平屋の間取り3選について
シニア世代からの家造りを何度かさせていただきました。数としては、全体からすると多くは無いですが、最近増えてきています。
子供の事とか、仕事の事とか、色々考えなくて良いのと、慣れ親しんだご夫婦なので、お互い遠慮もなく、好きな事を言えるので、結構楽しいですよ。
私たちにも造りたい家のイメージがあるので、まとまらない事もありますが、、、
老後の終の棲家づくりのご参考になれば幸いです。