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光熱費のかからない一軒家・持ち家を建てる7つの方法

2024/11/21(木) 家づくりのこと

「ランニングコストがかからない家って、実現できるの?」

最近、電気代やガス代などの光熱費がどんどん上がっていて、「できれば光熱費がかからない家に住んでみたいな…」と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、一戸建てのマイホームを建てた後にかかる光熱費やランニングコストについて、詳しく解説します。 そして、光熱費を抑えて、経済的な住まいを実現するための具体的な方法もご紹介していきます。

「毎月の支出を少しでも減らして、家計に優しい住まいが欲しい!」とお考えの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

contents

1. 光熱費で最も高いのは?

 1-1 最も高いのは電気代

 1-2 次に高額なのはガス代

2. 光熱費のかからない一軒家を建てる7つの方法

 2-1 高気密・高断熱住宅にする

 2-2 太陽光発電や蓄電池を導入する

 2-3 開口部である窓を高断熱サッシにする

 2-4 冷暖房にエアコンを採用する(ガスストーブや、石油ストーブとの比較)

 2-5 光熱費のかからない間取りにする

 2-6 光熱費のかからない省エネ設備を採用する

    節水トイレ

    節水・節湯水栓

    高断熱浴槽

    高効率給湯器

    食洗機

    自動水栓

 2-7 光熱費のかからない電気系統の対策

    LED照明

    オール電化

3. まとめ

 

光熱費で最も高いのは?

電気・ガス・水道といった光熱費 最も高いのはどれでしょう。使い方によるところもあります。これはそれぞれの家庭の使い方にもよるため、一概には言えません。家計調査のデータを参考に考えてみます。

2023年統計表の二人以上の世帯の家計調査を参考にしました。

総務省統計局:https://www.stat.go.jp/data/kakei/2022np/index.html

 

最も高いのは電気代

総務省統計局の2023年家計調査によると、二人以上における光熱費の月平均支出は以下の通りです。

  • 電気代:12,265円

  • ガス代:5,209円

  • 他の光熱費:1,275円

  • 上下水道料:5,106円

光熱費の中で一番高いのは電気代ですね。電気はとても汎用性が高いエネルギーです。 給湯器やIHクッキングヒーターで熱を切り替えたり、照明で光を灯したり、ドライヤーや扇風機で風を起こしたり、さまざまな力に変えることができます。 テレビや炊飯器などの家電も電気をエネルギー源としています。その為、高くなってしまいますね。

また、電気代は10年前より3000円ほど、高くなってます。2022年に2000円程ぐっと上がってますね。省エネの取り組みが進み、LEDや高効率なエアコン、太陽光発電などの認知度が増え、エネルギーの効率は良くなってます。やはり値上げが大きいですね。今後も電気代は上がっていくと考えておられる方が多いです。

総務省統計局:https://www.stat.go.jp/data/kakei/2022np/index.html

次に高額なのはガス代

ガス代は2023年で5184円です。2008年が6205円で、上がったり下がったりです。ガスは、ガスコンロと給湯器がメインですね。他にも浴室乾燥機やガスストーブなどの暖房器具や最近は洗濯物の乾燥機にも使われてます。使用用途が少ないので、金額だけを見ると安いですね。

 

光熱費のかからない一軒家を建てる7つの方法

光熱費のかからない家を建てるにはどうすればいいか。まったくかからない家は、不便を覚悟しないとまだ難しいです。まず光熱費とは、総務省家計調査では、「光熱・水道費」として、電気代、ガス代、灯油代、水道代となってます。オール電化住宅にすれば、電気代、水道代になります。基本料金がかからないだけ少し、光熱費のかからない家に近づきますね。

高気密・高断熱住宅にする

高気密・高断熱住宅にすれば、電気代の節約になります。まず、断熱とは文字通り熱を断つという事になります。夏は外気との温度を断ち、冬は室内の温度が、外に漏れないように温度を断つことが出来ます。

 

太陽光発電や蓄電池を導入する

光熱費を下げるためには、太陽光発電や蓄電池の導入がおすすめです。

太陽光発電を導入することで、日中の電力を自宅でまかなうことができ、蓄電池を設置すると、夜間や曇りの日でも晴天時に蓄えた電気を使用できます。結果使用電力を減らすことが可能になります。

ただし、注意が必要ですが、太陽光発電や設備蓄電池の導入には初期費用が掛かります。 導入費用、ランニングコスト、節約できる光熱費を総合的に計算し、どのくらいで元が取れるのか確認することが重要です。しっかりと検討すれば、将来的には大幅に節約できることが多いです。建物や山で日が当たらない立地でしたら、発電しないという場合もありますので、ご注意ください。

 

開口部である窓を高断熱サッシにする

断熱性能を上げるために高断熱サッシを使う事も、効果的です。カスケホームでは、YKKのAPWという樹脂窓を標準採用しています。断熱性に関しては、家の断熱性能で、弱いのが窓です。弱い所を強化することは、高断熱住宅で一番大切な事です。さらに、結露も起こしにくくなり、清潔で快適な住環境を作ることが出来ます。

 

冷暖房にエアコンを採用する(ガスストーブや、石油ストーブとの比較)

冷暖房にエアコンも新築住宅であれば当たり前にお勧めしています。ガスや石油のストーブは、エアコンに比べて、熱源の温度が高くなります。それが、気持ちいいですよね。ただし、一部の機器を除いては、1時間や30分で換気をしなくてはいけません。昔の気密性の低い家であれば、もしかしたら、換気をしなくてもいい家もあると思いますが、気密性の高い家では無換気では確実に危険です。あっためて、換気して寒くなっての繰り返しになります。また、電気代が高くなる要因としてエアコンが悪者になることが多いですが、エアコンのヒートポンプ方式という技術が、家庭において一番、エネルギー効率が良い技術です。

 

光熱費のかからない間取りにする

間取りも重要です。カスケホームの家は、外観を見れば方角が、ほぼわかります。窓が大きくて数が多い面が南です。

冬に日差しが入り、夏に日差しを遮る。これが出来れば、冷暖房費用が減り光熱費のかからない家に近づきます。

性能だけ言うと、前述のとおりですが、間取りは暮らしが豊かになるように組み立てなくてはいけません。だから難しい、でも楽しいです。

 

光熱費のかからない省エネ設備を採用する

節水トイレ

節水も重要です。設備メーカーのTOTOによると20年前と比べると41%の削減率、超節水型トイレですと49%も水の量を減らせているそうです。約半分ですね。

しっかり流れるので、なかなか、体感して水が減ったなとは思えませんが、トイレも進化しています。

TOTO:https://jp.toto.com/pages/company/csr/csractivity/sdgs/interview/6_1/

節水・節湯水栓

節水・節湯水栓、色々な商品がありますが、ちょっとしたことで節約になります。例えばUBですと、シャワーヘッドの手元にボタンがあり、押すと手元で止まるようになっています。

他にもシングルレバー水栓の湯と水の切り替わる時にカチッと音がするものもあります。意識することが大切ですね。お湯を作ることが、一番電気代がかかりますので、節湯は大事です。

高断熱浴槽

高断熱浴槽とは、浴槽全体を保温性能の高い断熱材で覆い、さらに断熱効果のある専用の風呂ふたを誇ることで、湯温の低下を注目する浴槽です。

これにより、入浴中や入浴後の湯温が冷めにくく、追い炊きの頻度を減らすことができます。 省エネ性に優れているため、光熱費の削減にもつながり、環境にも優しいのが特徴です。

高効率給湯器

給湯は住宅では、エネルギーが一番必要です。その為。選定に気を使いますが、エコキュートが、良いですね。エアコンと同じくヒートポンプという技術を採用していますので、熱を作る効率が良いです。

電気温水器は効率が悪いので、電気を動力とすればエコキュート一択になると思います。太陽光をつける家であれば、ソーラーチャージ機能やおひさまエコキュートなど、太陽光の昼間の発電エネルギーを使用するものも出てきていますので、そちらも買い替えの際には検討されても良いかと思います。

コロナ https://www.corona.co.jp/eco/

食洗機

食洗機はつけられる方が多いです。手洗いですと食器を洗う時に水を出しっぱなしにしてしまいやすいので、食洗機をつけることで簡単に節水が出来ます。

ため湯で洗うとか、食洗機を使わない方法でも節湯・節水になりますね。

経済産業省 https://www.hkd.meti.go.jp/hokpw/ouchi/pamphlet.pdf

自動水栓

自動水栓とは、水道の蛇口にセンサーが付いており、手をかざすだけで水出したり止めたり便利にできる設備です。タッチレス水栓やセンサー水栓とも呼ばれます。

センサーに手をかざして水を出し、もう一度かざすと停止する。かざす位置を変えることで水の温度や量を調節できる機種もあります。また、キッチン用ではシャワーホースが伸びるタイプも人気があります。

設置場所としては、水を使う頻度が高いキッチンが特に多く、メリットを感じやすい場所です。そのほか、洗面所やトイレの手洗い器にもよく採用されています。

光熱費のかからない電気系統の対策

LED照明

LED照明は、白熱電球に比べて約1/8、蛍光灯に比べても約1/2の電力で同等以上の明るさを実現します。そのため、電気代を大幅に削減できます。加えて、約40,000時間の寿命があり、白熱電球(約1,000~2,000時間)や蛍光灯(約10,000時間以上)に比べてずっと効果的です。交換頻度が少ないため、コストの削減につながります。

オール電化

オール電化は太陽光発電や蓄電池を使えば、ランニングコスト0の家に大きく近づきます。他にかかる光熱費は水道料金だけになります。売電があれば、実質0。若しくはプラスに転じることもそう難しくありません。

 

まとめ

新築住宅を建てる意味は多くの人にとって、今より豊かに暮らす為かと思います。家を建てたから趣味をやめようとか、旅行をやめようとか、ある程度はあるかもしれませんが、出来るだけ、我慢したくないですね。多くの方が住宅ローンというランニングコストを払うようになるので、その他の支出を少しでも抑えたいと思います。

その中で、光熱費が少なくなればストレスが少しでも軽減すると思います。かといって、そのことばかりに囚われて、高価なのに使わない省エネ設備をつけるのも無駄です。メンテナンス費用がかえって掛かる場合もあります。管理も面倒です。

施工店さんの標準的な設備で十分な場合が多いので、信頼できる業者を選び、ご納得の上、そこそこのちょうどいい家を建てましょう。

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