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新築事務の大角です。
住まいを考える上で大切な室内の環境。
何も気にせず心地よく過ごせていれば、それは快適な室内環境と言えます。
しかし、温度や湿度が高すぎたり、反対に低すぎたり、空気がこもっていたりすると不快感を覚えます。
家づくりをするなら、室内環境のことを考えて快適に過ごせるようにしたいですよね!
そこで今回は最近耳にするようになってきた全館空調について。
全館空調ってどういう仕組み?
全館空調とは
全館空調とは簡単にいうと、「家中、どこも同じ温度にします」というシステムです。
足元が寒いとか、2階に行くと暑くてモワッとするところがなくなります。
カスケの家の全館空調
カスケの家では小屋裏と1階床下に家庭用エアコンを1台ずつ、2台だけ設置。
小屋裏エアコンは主に夏に活躍。
冷たい空気は下に降りていく性質を利用しています。
1階は冬用。あたたかい空気は上に昇るという性質を利用しています。
このような空気の性質を利用しつつ、各部屋に確実に空気を届けるために、エアパスファンや床通気口を活用しています。
全館空調で快適に過ごすには
家の性能が重要
全館空調を使って快適な空間にするには前提として建物の断熱性能と気密性能がよくないと機能しません。
家中の空気を均質にしようとしても、スキマがあるとそこから外気が出入りしてしまうからです。
ちなみにカスケの家では
《断熱性能》UA値 0.46W/㎡・K
《気密性能》C値 0.5㎤/㎡ (±0.2)
を基準としています。
太陽に素直な家
また、冬と夏では太陽高度が変わり、家の中に入る日射量も変わってきます。
四季がある日本では、季節を考えた設計が家づくりには大切。
太陽の方角方位、夏の日射をどう遮るか、冬はどうやって日射を取得するか、隣家との関係などを考えて設計。
これらによりエアコン効率が格段にアップします。
全館空調のメリット
全館空調で家族の健康を守る
全館空調の最たるメリットは、家中の温度を均一に近づけられることでしょう。この快適さを一度知ってしまうと「夏熱くて冬寒い家には、二度と戻れない」と言っても過言ではありません。
毎年のようにやってくる暑すぎる夏、寒すぎる冬。
全館空調のメリットは、常に室温が均質に保たれるため、家のどこにいても寒さや暑さを我慢せず快適に生活できること。
寒い日に起こりやすいヒートショックを防ぎ、住む人の健康を守ります。
室内や室外に露出する冷暖房機器が少なくなる
全館空調は、一般的な壁掛けエアコンに比べて室内に露出する冷暖房機器が少なく、インテリアの美観が保てます。室外機も少なくて済みますので、エクステリアもスッキリします。
書斎や納戸などの狭い部屋に、無理やりエアコンをつける必要もなくなります。
まとめ
全館空調は室内温度を均質に保つ優れた冷暖房システムです。
一方で、1つのエアコンで家中の空気を管理しなければいけないことによる、故障時などのデメリットもあります。
寒がり・暑がりでいつも快適な家にしたい人は全館空調がおすすめですし、
夏でも冬でもエアコンをほとんど使わない人は採用しなくてもいいかもしれません。
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