最近頻繁にご要望をいただくタイルデッキ。
カスケの家でも玄関タイルとして標準採用しているのがリクシルタイルデッキです。
一方、リクシルタイルデッキをセレクトして後悔した、という声も中には聞きますので、本日はリクシルのタイルデッキについてメリット、デメリットを紹介していきます。
また、リクシルのタイルデッキは大きく分けて2種類ありますのでその違いについても説明していきます。
リクシルのタイルデッキを検討している方、すでに採用したが何か問題を抱えている方、ぜひこのブログを参考にしてみてください。
contents
1.タイルデッキとは?
2.リクシルタイルデッキの特徴
3.リクシルタイルデッキでよくある後悔と対策
4.リクシルタイルデッキのメリット
5.おしゃれで憧れる!リクシル タイルデッキ
6.リクシルタイルデッキの評判
7.リクシルタイルデッキは高価?
8.リクシルタイルデッキを設置する際の注意点
9.まとめ
タイルデッキとは?
タイルデッキとは、タイル仕上としたテラスデッキのことです。
バーベキューをしたり、遊んだりするスペースの庭部分をタイルデッキにすることで、デザイン性、メンテナンス性などの観点から、メリットがたくさん生まれます。
その中でもリクシルのタイルはデザイン性やメンテナンス性などでメリットが大きいため、採用率が高く人気のタイルメーカーです。
タイルデッキは、ウッドデッキと比較されることも多いため、その違いも含めてご紹介していきます。
リクシルタイルデッキの特徴
冒頭でもご紹介したように、リクシルのタイルデッキは2種類あります。
それぞれ特徴を紹介していきます。
・リクシルのタイルを使ったテラスデッキ
これは多くの方がイメージされているタイルデッキかと思います。
コンクートの下地にリクシル製の外装用タイルを施工していきます。
もちろん他のメーカーのタイルを使うことも可能です。
今回のブログではこちらをメインに紹介していきます。
・リクシルの規格品『タイルデッキ』
こちらはリクシルが2017年に発売した今までになかった新構造のタイルデッキです。
下地はコンクリートではなくアルミ構造になっています。
ウッドデッキのようにデッキの下は空間があるため、掃き出し窓との段差なく施工することが可能です。
間接照明を仕込むことも簡単であることも特徴の一つです。
構造が特殊なため、タイルの色柄は3パターンしかありません。
タイルデッキでよくある後悔と対策
タイルデッキを採用するときにはデメリットがあります。
ここではタイルデッキにしたことによる後悔や失敗、そしてその対策について解説していきます。
夏は想像以上に熱くなる
タイルデッキは夏場にはとても暑くなります。
これはタイルという材料そのものの性質の問題です。
コンクリートなどと同じく、タイルも蓄熱性の高い材料です。
裸足でタイルデッキに出ることができなくなること、そしてタイルデッキのもつ熱が室内まで伝わってしまうことが大きなデメリットになります。
滑りやすい
外装床用のタイルは、滑りにくいように設計されています。
しかしタイルは雨や雪の降った後など、濡れてしまうとどうしても滑りやすくなってしまいます。
タイルデッキを作った後の生活は楽しいものを想像していたのに、楽しく遊んでいたら滑って大けがをしてしまった!なんてことにならないよう、商品の選定には注意が必要です。
外装床用でないタイルは基本的には選ぶのは避けた方がよいです。
タイルが割れた、欠けた
タイルは頑丈ですが、割れや欠けの可能性は否定できません。
前述しているように外装床で使われるタイルは磁器質タイルという強度の高いものが多いです。
ですがどうしても、重いものや硬いものを落としたりしてしまうと割れてしまいます。
割れや欠けが起こることはタイルのデメリットですが、タイルは部分的な補修、交換がしやすいというメリットもあります。
割れてしまった場合も必要に応じて補修や交換を行うことで、タイルデッキを長い間美しく保つことができます。
思ったよりスペースが小さい
ウッドデッキは縁側のような配置が出来たりするため、省スペースのウッドデッキでも庭の使い方を豊かにしてくれますが、タイルデッキにする場合は庭自体に広くタイルを敷き詰める方がイメージされやすいです。
しかし実際に庭一面にタイルデッキをしようと思うと、金額が上がりすぎ、スペースを狭くしていくしかなく、結果、出来上がったものはイメージよりも狭い、ということになることもあります。
また、タイルデッキに置くものを当初の計画からイメージしておくことも重要です。
出来てから色々と物を置いていくと、実際の動けるスペースは狭かったということにもなりかねません。
どちらにせよ、最初の計画から金額やタイルデッキに置くものをしっかりとイメージしておくことが重要です。
色によって汚れが目立つ
タイルデッキの色を選ぶ場合、色によっては汚れが目立ってしまうことがあるので要注意です。
室内の色選びの時は基本的には明るい色(白系)は汚れが目立ちやすいのですが、外装床の場合は異なります。
外の床面の汚れで多いのは、靴に付いた土の汚れです。
土汚れは最初は茶色いのですが、乾くと白っぽいベージュのような色になって浮き出てきます。
そうなると黒やダークグレーなどの濃い色を選んでいると乾いた土汚れは目立ち、白を選んだ場合でも土汚れはやはり目立ちやすいです。
ベージュやグレーを選んでいると比較的汚れが目立ちにくいのでオススメです。
完成したらイメージと違った
これはタイルデッキだけでなくどの部材でも言えることです。
リクシルの場合、住宅設備のショールームなどに外装タイルも置いていることがありますので、ショールームで実際に見ること、サンプルを取得して色味や肌触りの確認をすることがとても重要です。
リクシルタイルデッキのメリット
リクシルタイルデッキには後悔ポイントがいくつかありましたが、もちろんメリットもたくさんあります。
そのメリットを様々な観点から解説していきます。
掃除がすごくラク
なんといってもリクシルタイルデッキのメリットはメンテナンス性です。
タイルと言っても、外装用、内装用、床用、壁用と様々な種類があります。
タイルデッキに使われるものは外装床用で、強度のある磁器質タイルというものが一般的に使われています。
リクシルのタイルでは、『マイクロガードフロア』というシリーズがあり、外装床では重要な「すべりにくさ」をキープしたまま汚れを落としやすくした商品です。
パブリック空間にもおすすめの『スーパーグレイズ』という商品もあり、これはマイクロガードフロアよりも清掃性に優れたタイルもあり、リクシルのタイルの清掃性のよさへのこだわりを感じます。
頑丈で劣化しにくい
上記したように、外装床で使うタイルは、タイルの中でも強度のある磁器質タイルというものが多く使われます。
磁器質タイルは吸水率が1%以下であるため、外で使用してもほとんど水を吸うことがなく変形しにくいという性質があります。
一度施工してしまえば、長期間メンテナンスはほぼ不要なので安心して採用していただけます。
見た目に高級感がある
タイルはデザイン性の高さも大きなメリットの一つです。
リクシルのタイルは選び幅も多く、デザイン性に優れたものもたくさんあります。
同じ柄でも暗い色から明るい色、大判のものから小さいサイズのものまでバリエーションを多く扱っているのが特徴です。
お客様のお好きなものに出会いやすいという点はとても大きなメリットになります。
メンテナンスの手間が少ない
掃除がラク、頑丈で劣化しにくいということからわかるかもしれませんが、メンテナンスの手間は少なくなります。
例えば、一般的な木製のウッドデッキの場合は、数年に1回塗装をする必要があります。
しかしタイルデッキでは塗装などの必要ないため、日々のお掃除をするだけで見た目も使い勝手も変わりなく使い続けられます。
そして、お掃除のラクな商品を多くそろえているリクシルタイルであれば綺麗を保つための労力が少なくて済むのでこちらも大きなメリットです。
おしゃれで憧れる!リクシル タイルデッキ
デザイン性の高さで人気のあるリクシルのタイルデッキ。
そのオシャレさに憧れを持っている方も少なくないはずです。
そこで、ここからはリクシルタイルデッキの評判や気になる金額、設置する際の注意点をご紹介していきます。
リクシルタイルデッキの評判
リクシルのタイルデッキは、デザイン性の良さ、色柄の豊富さや機能性の高さから大変人気があります。
金額も他のメーカーと比べると比較的安い部類にあり、コストパフォーマンスの面でもその人気がうかがえます。
また、リクシルの住宅設備のショールーム(全国各地にあります)でタイルを見られるため、実物を見れるショールームが近くにあることもいい評判が多い要因になっています。
リクシルタイルデッキは高価?
タイルデッキを採用しようとしている方は、やはり金額がとても気になっているかと思います。
冒頭でもご紹介している規格品のものと比較しながらリクシルのタイルデッキの金額について触れていきます。
・リクシルのタイルを使ったテラスデッキ
リクシルのタイルを使ったテラスデッキは、商品によって大きく差があります。
カスケの家の玄関床タイルとして標準採用している商品は比較的安価ですが、大きいサイズのものやこだわったデザインのものは5倍以上の金額になるものもあります。
例えば、グリッターフロアという商品の場合、タイルの金額が定価で¥16,400/㎡であるのに対し、クレドという商品の場合は¥8,100/㎡です。
それぞれ8帖分(立ち上がり部分まで含めて約20㎡)施工するとして計算すると、
タイル材料費
グリッターフロア⇒約33万円
クレド⇒約16万円
というように15万円近く差があります。
実際の施工になると、タイル材料費に加えて、
・下地コンクリート工事
・タイル貼り費用
・諸経費
などがかかってくるので、約8帖分の広さでリクシルのクレドを使用した場合で約60~90万円くらいになります。 ※あくまで概算の金額で、施工場所、形状によって金額は変動します。
・リクシルの規格品『タイルデッキ』
『タイルデッキ』という既製品の場合でもサイズによりますが、商品の定価で20万円から約200万円までの振り幅があります。
3.6m×3.6m(約8帖)の場合、組み立て費用が追加されるとこちらも約60~90万円くらいになります。
『タイルを使ったテラスデッキ』と既製品の『タイルデッキ』とではあまり金額に差はありません。
別メーカーのタイルにすると、10~20万円くらい、ものによってはそれ以上高くなるものもあります。
ウッドデッキの場合、同じ範囲で施工すると約50~70万円くらいとなり、やはりタイルデッキよりは少し安くなります。
メンテナンス性の高さ、耐久性、そして高いデザイン性を兼ね備えているので、理想のタイルデッキにするのであれば、既製品も含め、リクシルのタイルデッキは自ずと検討材料の1つに入ってきます。
ただ、リクシルのタイルが比較的安いとはいえ、金額としては大きな負担になります。
初期段階からしっかり金額に含めて資金計画をすることが重要です。
リクシルタイルデッキを設置する際の注意点
リビングとの段差
タイルデッキを採用するときに重要視したいことの一つは、リビングとのつながりです。
リビングとのつながりで重要なのが、リビングからタイルデッキに出る時の段差です。
段差の高さは一般的なタイルデッキの施工で有れば大体10㎝前後。
この段差は多くの方を悩ませてきたと思います。
まず、なぜ段差ができるのか。
それは外からの雨水を室内に入れないためです。
段差を小さくするための解決策としては、掃き出し窓とタイルデッキの隙間に溝を作り、グレーチングを設置することです。
こうすることで雨水は溝に流れていきながら、タイルデッキとのつながりを最大限感じることが可能です。
ですが、庭の形状や掃き出し窓の形状、タイルデッキの範囲など様々なことが関わってきますので、この方法で必ず段差をフラットに近くできるというわけではありません。
間取りの計画段階からしっかりとタイルデッキの計画を立てておくことが必須ですので要注意です。
しかし、リクシルの『タイルデッキ』という商品の場合、ウッドデッキと同じ施工ができるため溝を作ったり、グレーチングを入れたりする必要はありません。
リビングとの段差の観点だと、リクシル既製品の『タイルデッキ』はメリットが大きいです。
周囲からの視線対策
周囲からの視線対策は、タイルデッキに限ったことではありませんが、タイルデッキを計画するときに一緒に視線対策をすることが重要です。
タイルデッキにいる時に道路や隣家からの視線はどうなるのか、タイルデッキを通してリビングまで見えてしまうようになっていないか、を確認しておきましょう。
もし視線が気になる場合は事前に目隠しフェンスなども計画することで、住み始めてから視線が気になるからフェンスをしたいけどお金が足りない、なんてことになるのを防げます。
事前に目隠しフェンスなどを計画しておくことで、フェンスも含めたデザインを考えることができ、視線対策だけでなくデザイン性としても満足することができます。
まとめ
今回は、リクシルのタイルデッキについて、メリットからデメリットまで様々な観点から解説してきました。
その結果、採用する前に知っておくべきポイント、採用してみて問題を抱えている方がこれから考えるべきポイントが見えてきました。
高いデザイン性とメンテナンス性というメリットの半面、デメリットがあることをしっかりと認識し、しっかりと対策をすることで理想のテラスデッキのある生活を手に入れることができます。
今回はリクシルのタイルデッキを解説しましたが、もちろん他にもタイルを販売している会社は沢山あります。
視野を広く持ち、それぞれのメリット、デメリットを把握しながら選んでいくことが重要です。
この記事がタイルデッキを検討している方々のお役に立てれば幸いです。
もちろん、カスケの家へのご相談もお待ちしておりますのでいつでもご相談ください。
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