30坪3LDK4人家族 リアリティなモデルハウス

こんにちは、福山出身、住宅ライターの藤井智子です。

カスケホームさんの二棟並ぶモデルハウスのひとつ、「イーブスボックス」を訪れました。

 

 

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ここは、敷地の制限や予算が明確な人にぴったりだと冷静に実感することができました。例えば、4人家族で、3LDKを計画している一家。

 

 

お隣にある、イーブスオーダーとコンパクトにまとまる感じは兄弟のようですが、また一味違うテイストなんです。

 

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総2階建てで吹き抜けがあって性能も申し分ない。家事ラクでセンスもいい。

何でしょうかこの感じ?・・・私ぐらい(のオタク)になると、建物の方から語りかけてくる(と錯覚してる)んです。そのすべてをレポートします!

 

岡山でも30坪代のリアル

近年、立地や予算の関係で、岡山県内でも30坪ほどの家を建てる人が増えてきました。

この現実を明るく転換すべくカスケホームからデビューしたのが、機能的でハイセンスな30坪のモデルハウスです。

 

30坪と聞くと狭いイメージを抱く人もいるでしょう。私もそうでしたが、イーブスボックスは30坪に感じませんでした。

 

 

子育て世帯の4人家族を想定して設計されており、コンパクトにまとまってるのに開放的です。早速、間取りを見てみます。

 

 

どうでしょう。あったらいいなが、きちんと納まっています。「少しは分かるやつが来た」とイーブスボックスの声が聞こえた気がします。(空耳です)

 

後ほど詳しくお話しますが、家事動線に畳コーナー、ファミリークローゼットなどがあるので、家事・育児がはかどりそうです。吹き抜けもあります。子ども部屋も確保できています。総2階建てなのにステキです。

 

総2階建てとは?

ところで総2階建てって何?となりますよね。

総2階建てとは、1階と2階がほとんど同じ面積の住宅のことです。簡単に言うと、2階建ての四角い家。デザインを足したところもありますが、イーブスボックスも総2階建てです。

 

 

総2階建ては、あまり凸凹していないので、施工面積や施工の手間、建材などのコストを抑えることができる造りです。また、通し柱が配置しやすいので、地震に強い家になるなど、メリットが多くあります。

その反面、間取りに制限ができたり、外観がシンプルになりがちですが、イーブスボックスの間取りは使い勝手が良さそうですし、見た目もかっこいい。総2階建てなのにステキと言った理由はこれです。

 

イーブスシリーズの掟

カスケホームは、暑くも寒くもない快適な家づくりをしています。パッシブデザインを取り入れて、強くて、長く暮らせる住まい。そして、デザイン性も高く。

 

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なかでも忘れちゃいけないのが、イーブスシリーズです。イーブス(Eaves)は、家の軒やひさしを意味します。カスケホームには、イーブスシリーズというセミオーダー住宅があるのですが、これには3つの掟があります。

 

 1.屋根の形は3種類

 雨漏りのしにくいスタンダードなものにしましょう。

 

 2.軒の長さは90cm

     

 軒は、冬は太陽の光を取り入れ、夏はさえぎることができる長さにしましょう。

 

 3.南向きに屋根をつける

        

 太陽光発電に有効な向きにしましょう。

 

 

カスケホームでは、まず、この掟を守ることが基本です。イーブスボックスは、イーブスシリーズの総二階建てのプラン。四角いからボックスです。

 

 

イーブスボックスは、セミオーダー型の規格住宅。3ステップでオリジナルの間取りが完成するそうなので、試してみたいところです。

 

家事ラクを解説

「見て見て」と、イーブスボックスの方からの家事ラクのアピールを受信!したような気がします。

さておき、家事ラク動線とよく聞きますよね。何が家事ラクなのかというと、私のチェックポイントはいくつかあります。

1分1秒が勝負!いかに効率的にこなせるか?ということでチェックポイントは、家事の歩数を減らすこと、家事をしながら子どもの様子が見れること、そして収納力です。他にもあるのですがまずは3つ。

 

早速、キッチンを見てみましょう。背面収納まで1歩。チェックはこんな感じです。背面収納の上に、飾り棚を付けたくなる余白もいいところです。

 

 

隣接している洗面脱衣室までは3〜4歩です。これなら炊事と洗濯がぐんとラクになります。

 

 

この距離だと洗濯機や食洗機、炊飯器から流れる完了の音楽が十分に聞き取れます。

床もフラットで、引き戸のレールがありません。お掃除ロボもよく働いてくれそうです。レールに溜まったホコリを見ないだけでもストレスが減らせます。

水回りの床は塩ビのタイルを敷いています。水に強いので、フローリングの劣化も気にせずに済みます。

 

 

キッチンから全方位が見渡せます。家族のポジションを把握することができます。吹き抜けがあるので、明るくて気持ちいいLDKです。

 

 

畳コーナーでは、2歳の子どもがお昼寝中のフォーメーションを想像してみました。(ジャンプはやめて)落下防止の安全器具を付ければプレイルームに早変わり。おもちゃはとりあえず畳へポン。

 

 

こちらは2階の主寝室です。奥に見えるのが、2.5帖もある大容量のファミリークローゼット。手前のクローゼットと使い分けができそうです。

ちなみに、窓の格子は、玄関の上にあるデザインのものです。

 

 

子ども部屋のハンガーラックはオープンスタイル。部屋を広く使う工夫です。親子で管理もしやすいですね。

 

と、まだまだお伝えしたいところですが、イーブスボックスの家事がラクなポイントをいくつか紹介しました。これだけでも生活しやすく設計されているのが見て取れますね。

 

空調の計画

家事ラクをチェックしたところで、快適性にも目を向けてみます。快適といえば温度。温度といえば空調です。イーブスボックスもまた、全館空調の仕組みを利用しています。

 

>イーブスオーダーの全館空調について

 

 

全館空調は簡単に言うと、「家中どこにいても同じ温度にする」というシステム。

イーブスボックスにも吹き抜けがあるのですが、この吹き抜けが、1階と2階の空気の循環を助けています。とくに私が顔をのぞかせている室内窓。主寝室にあるこの室内窓は、あるのとないのとでは違います。

 

 

リビングと主寝室との空気の流れはもちろん、明かり取りにもなっていますし、ヌケ感がいいですね。

 

 

こちらは、階段の2階部分に設置されたエアコンです。このエアコンの空気は、廊下を経由して各部屋に送られます。部屋に送るときは、送風ファンを活用しています。

 

そして、このエアコンは主に夏に活躍します。冷えた空気は下に降りていく性質を利用。廊下と吹き抜けを通って、リビングに届くというわけです。

 

 

1階のエアコンはこちらにあります。パントリーの上。

温められた空気は上に上がる性質を利用しています。主に冬に動くエアコンです。吹き抜けを通じて、各部屋が温められるようになっているんですね。

全館空調は画期的ですが、カスケホームの家づくりと設計があるからこそできる仕組みなので、ぜひ覚えておいてくださいね!

 

ジャパンディスタイルを発見

ジャパンディスタイル、聞き慣れない言葉ですよね。これは、北欧インテリアを日本様式に融合させ、ミニマムなしつらえにしたスタイルのことを言います。カスケホーム、オリジナルの言葉です。

 

>詳しくはこちら

 

ここからは、ジャパンディスタイルを探してみましょう。

 

 

いちばん特徴的なのは、お隣のイーブスオーダーにはない畳コーナーです。北欧リビングに馴染んでいますし、コンパクトに3帖ほど。なのに、多種多様な役割を果たしてくれます。

 

たとえば、腰をかけるのにちょうどいい高さなので、親戚が集まったときに椅子が足りなくても大丈夫。ゲストの宿泊や、育児コーナーとして活躍してくれます。小上がりなので、床に寝かせていないという罪悪感もなくなります。

また、畳コーナーの天井高は低くなっているので、おこもり感が落ち着きますね。

 

 

畳コーナーからの景色です。子どもの視点になってみても、キッチン、ダイニング、ソファにいる人まで見渡せる安心感がありますね。ダイニングの照明の配置も絶妙です。

 

 

主寝室の造作デスク。うってかわって北欧感強めです。畳のある家と共存しているとは思えない別空間。落ち着いて物書きなんかができそうです。

 

大事なコンセントの配置

イーブスボックスが「いいでしょ、うちのコンセント」とドヤ顔をしているのではないかと錯覚してしまうような、大事なコンセントを代わりにお伝えしましょう。とくに伝えたい2箇所。

 

 

まずはこちら。登場してくれたのは、カスケホームのプランナー妹尾章絵さんです。ダイニングでお仕事中。リモートワークが増えた昨今では、よく見かける光景ですよね。そして、パソコンの電源を見てください。

 

 

よく見るとダイニングにコンセントがあります。パソコンの充電もできますし、ホットプレートの電源にもなります。よく考えてくれているなと思いました。

 

 

 

玄関ホールにある収納の中にも付いています。掃除機やお掃除ロボの充電用です。中に隠せるのが最高です。

 

コンセントは、簡単にポンと付けれそうな気がしますが、壁の中に配線を通さなくてはならないので、当初から計画していないとできません。

なので、これらのコンセントを見たとき、「ありがとう」と言ったほど。電気とともに生きる私たちは、どこで何をしたいか明確にするのも、家づくりには大切ですね。

 

ハイセンスな中と外

ハイセンスな点もあれこれ言いたいのですが、2つに絞ります。思わず「わっ」となったところは、リビングの壁です。ご覧ください。

 

 

マホガニーという床材を張っています。おしゃれです。空間に統一感が出るのはもちろんなのですが、床材と同じなので歩けそうな気がして…だまし絵にも見えました。床材を壁に張るというカスケホームの柔軟性さえ感じました。(大げさ)

 

 

もうひとつは、ガルバリウム鋼板と焼杉の外壁です。このコンビネーションは飽きがこないですし、メンテナンスのしやすさでも、カスケホームの推奨です。見学に行ったときは、近くで見てみてくださいね!

 

まとめ

いかがでしたか?イーブスボックスのモデルハウスレポート。この家は、コンパクトにまとまっているところが魅力だと感じました。

家は、家事と育児を楽しむ舞台です。その舞台が、こんなにおしゃれで、快適で、お手頃だったらいいと思いませんか?

それでは、またどこかでお会いしましょう!

 

 

  ともこ@住宅ライターさん(フリーランス住宅ライター)

フリーランス住宅ライター編集者。広島県出身。愛媛県在住。タウン誌営業→スノーボードインストラクター→住宅誌営業(現 株式会社KG情報/家づくり学校)→フリーに。住宅誌づくりを通じて住宅の面白さにハマる。現在は主に一般向けの住宅誌や住宅サイトで執筆中。省エネ建築診断士。twitter/ともこ@住宅ライター。有料note/工務店向け!これは真似できる「一条工務店の集客術」を発売中。