わんちゃんと暮らす薪ストーブのある平屋

DATA

●家族構成／ご夫婦+愛犬

●敷地面積／985.38㎡（298.07坪）

●延床面積／87.77㎡（26.55坪）

●1階面積／87.77㎡（26.55坪）

●C値／0.6c㎡/㎡　※1

●UA値／0.4w/㎡ｋ　※2

●太陽光発電(出力容量)／5.60kw　※3

※1 C値：気密性能を表す値　　
※2 UA値：断熱性能を表す値
※3 太陽の光で発電して光熱費を補助します。

リビングは北側に配置し、キッチンの大きな窓から伸びる光と、北側に設けたハイサイド窓（壁面の高い位置に取り付けた窓）で明るすぎず暗くない、落ち着いたリビング空間。

薪ストーブのある土間スペースとの間仕切り壁を木製のルーバーにすることで、ソファに座っていながらも南側からの明るさや、薪ストーブの炎のゆらめきを感じることができるように設計しました。

リビング、土間スペース、キッチン、庭、すべてに目の届く場所にダイニングを配置しました。

テレビを見ながら、薪ストーブの火を見ながら、庭を見ながら、キッチンで料理しているパートナーと話をしながら、、、 このお家に詰まった魅力すべてを体感できる最高のダイニングになりました。

キッチンは奥さまこだわりのオールステンレスキッチン。

玄関を入ってすぐ目に入る位置にあり、Nさま邸のシンボルにもなっています。

キッチンの背面収納は、造作費用を最小限に抑えながらロールスクリーンでしっかりと隠すことのできるようにしました。 見せるところ、見せないところをしっかりと分けて考えることで、好きなものを暮らしやすい形で作り上げることができます。

トイレの床は「一目見た時から決まっていました！」という奥さまのこだわりのデザイン。

壁はグレー系の色、天井はリビングと同じ木目調をセレクトされました。 照明はペンダントライト、手洗いカウンターを造作風にすることで、落ち着きのある空間に仕上げました。

90㎝の洗面台に30㎝のカウンター付収納をつなげて、広さと収納力を両立した洗面台。

天井にランドリーパイプを設置することで室内干しも可能です。

２つの動線がある玄関ホール。

1つは来客用で和室に直接通す動線。もう1つは土間スペースに直接アクセスする動線です。

玄関南側には飾り棚にもベンチにもなるカウンターを配置。

カウンター越しに窓を設置し、鎖樋や庭が見えるように演出しました。

廊下はできるだけ少なくなるように計画しました。唯一ある廊下は、トイレ、洗面脱衣、寝室に行けるようにLDKの奥に配置し、廊下とウォークインクローゼットを兼用することで廊下の削減、収納量の増加を実現しました。

ウォークインクローゼットは3.5帖の大容量。来客時には中が見えないようロールスクリーンを閉めることも可能です。

仏様や神様を祀る床の間のある和室。

外からお坊さんが拝みに来られるということで、掃き出し窓で直接外からもアクセスできるようにしました。 リビングに案内しない来客の方も、玄関から和室に直接アクセスできるため、突然の来客でも慌てることがありません。

わんちゃんスペースであり、薪ストーブのあるスペース。

4.5帖と広めにとり、第2のリビングとして使うことも考えました。玄関から入ってすぐのスペースであるため、シューズクロークも併設。靴だけでなくワンちゃん用品や薪ストーブ用品も収納でき、ロールスクリーンで収納を隠すこともできます。

わんちゃんの小屋を置くスペースの窓は高さを調節。

わんちゃんが日陰にも日なたにも居られるように計画しました。

屋根形状は切妻屋根で南側は1.8ｍの深い軒になっています。

軒裏はご主人のこだわりで垂木を見せることで和の雰囲気をだしつつ、ベースは白のガルバリウム鋼板を使い、全体は和モダンテイストに仕上げました。アクセント外壁は焼杉、軒裏にも焼杉を使用し、使用部材を統一することで外観を整えました。

建て替え前の思い出の庭を生かすために曲線を用いた外構計画。

アプローチから庭までの飛び石、アプローチの絶妙な曲線が和モダンの雰囲気を演出しています。さらに、アプローチの途中に垂れている鎖樋の受皿には建て替え前からあった臼を再利用し、以前の面影を残しています。

アプローチに垂れ下がる鎖樋、ステンレスの門柱、アプローチ横の薪棚、ちらっと見える薪ストーブの煙突。要所にご夫婦の好きなものがアクセントになり、個性的かつまとまりのある外観デザインです。

庭には当初からの要望であった「ミモザ」をキッチンから見える位置に植えました。

ステンレスが好きな奥さまにご提案したステンレス門柱のエルポールもいいアクセントになっています。 「ご夫婦の好き」と「環境、家との調和」を意識した外構デザインです。